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ポンペイの遺跡で、キリスト降誕を表現した13体の小さな像を発見

ポンペイの遺跡で、キリスト降誕を表現した13体の小さな像を発見
X_Pompeii Sites

イタリアにあるポンペイの遺跡から、キリスト降誕などを表わした十数体の小さな彫刻が発見された。

 

キリスト降誕や女神の像も

 

その小さな像が発見されたのは、ポンペイ考古学公園の住宅跡。建物の廊下と思われる場所の棚の上で、像は直立した状態になっていたという。

 

彫刻は13体あり、キリスト降誕のシーンを表現したものや、当時アジアなどで崇拝されていた女神「キュベレー」の像、おんどりの頭をしたもの、アーモンド、クルミ、松ぼっくりを表現した像もあったそうだ。

 

またこれらの像が発見された廊下の壁にも、装飾が施されていたという。

 

異教の儀式として使われた可能性

 

ポンペイの都市は、西暦79年にヴェスヴィオ火山の噴火による、火砕流に飲み込まれてしまったが、当時人々はアポロやイシス、ウェヌスといった古代ローマ神を崇拝していたという。

 

まだキリスト教が普及する前だったためか、考古学者らは、今回発見された像が、異教の儀式の一部として使われたと考えているそうだ。

 

この小さな像は、「レダと白鳥の家」と呼ばれる場所で発見されており、そこにはギリシャ神話の官能的なフレスコ画が描かれ、現在も発掘と修復作業が行われている。

 

この家は、裕福な商人の所有物だったと考えられ、彼らは自分たちの高度な文化を表現したいと考えていたようだ。

 

ポンペイの遺跡は16世紀に発見され、古代都市の生活についての新たな洞察を提供し続けており、今月の初めにも、古代の奴隷たちが働かされていたパン屋の跡も発見されている。(了)

 

出典元:The Guardian:Nativity-style statuettes found at Pompeii said to suggest pagan ritual(12/24)

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