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巨大なサンショウウオのような生物の化石、恐竜が出現する前に存在

巨大なサンショウウオのような生物の化石、恐竜が出現する前に存在
Nature

以前、見つかった化石の分析が進められ、鋭い牙を持つ巨大なサンショウウオの存在が明らかにされた。

 

頭蓋骨だけで60cmの大きさ

 

その化石は10年前に、アフリカのナミビアで発見され、4体の生物の頭部と背中の骨を含んでいたという。

 

そして化石の調査が進められ、それらが鋭い牙を持つ巨大なサンショウウオのような獣であることが判明。7月3日に、研究結果が科学誌「Nature」において発表された。

 

「Gaiasia jennyae」と名付けられたその生物の体は人間よりも大きく、頭蓋骨だけで60cmもあったという。

 

頭は平らで幅が広く、鋭い牙を持っていることから、獲物を噛み砕いていたと考えられている。

 

nature

2億8000万年前に生息していた

 

この生物は、今から約2億8000万年前のものとされ、恐竜が生まれる4000万年前に地球に存在していたと考えられているという。

 

この動物は四肢動物(tetrapod)とされ、足で陸上に這い出て暮らし、やがては両生類、鳥類、そして人間を含む哺乳類へと進化したと考えられている。

 

初期の四肢動物は、今まで北米やヨーロッパの赤道付近、つまり当時、暖かった地域の沼地で発見されてきたという。

 

しかし今回の「Gaiasia jennyae」の化石は、当時氷河と氷で覆われていた、アフリカのナミビアで発見された。

 

つまり、このような四肢動物は科学者が予想していたよりも早くから、寒冷な気候で繁栄していた可能性があり、地球上に広がっていった方法や時期について、さらなる疑問が生じているという。

 

今回の研究に参加した、アルゼンチン・ブエノスアイレス大学の共著者であるクラウディア・マルシカーノ氏も「最初の四肢動物の初期の物語は、私たちが考えていたよりもはるかに複雑です」と述べている。(了)

 

出典元:ABC News:Fossils show huge salamander-like predator with sharp fangs existed before dinosaurs(7/4)

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