Switch news

知っておきたい世界のニュース

心疾患のリスクを避けるため、男性は女性の2倍の運動が必要

心疾患のリスクを避けるため、男性は女性の2倍の運動が必要
X_David Ullrich

新たな研究により、心疾患のリスクを低減させるために、男性は女性の2倍の運動量が必要になる可能性が示された。

 

男性は週530分の運動で30%リスク低下

 

この研究を行ったのは、中国・厦門大学のJiajin Chen博士らが率いる研究チームだ。

 

彼らは、イギリス・バイオバンク・プロジェクトに参加した中年ボランティアの活動量計のデータを分析。まずは冠動脈疾患のない8万243人の参加者を、8年間、追跡調査したという。

 

その結果、週150分の運動目標を達成した女性は、目標を達成しなかった女性と比較して、8年間で心臓病を発症するリスクが22%低下。男性では、発症するリスクが17%低下したそうだ。

 

さらに分析を進めたところ、女性は週250分の運動で心臓病リスクを30%低減できることが示され、男性は週530分の運動でのみ、同様の効果が得られたそうだ。

 

このことから、男性は女性の約2倍運動することにより、リスクを同じ程度減らすことができる可能性があると結論付けられた。

 

女性は同様の運動量で死亡リスクが低下

 

逆に言えば、女性は男性よりも少ない運動量で、心臓病のリスクを減らすことができると考えられている。

 

その顕著な例は、すでに冠動脈疾患を患っている5000人以上の男女のデータからも明らかになったという。

 

この分析では、週の運動目標を達成した女性は、同様の運動量の男性に比べて、追跡期間中の死亡リスクが3分の1になることが明らかになったそうだ。

 

研究論文の上級著者であるYan Wang教授は、この研究が男女ともに運動から「心血管系への大きなメリット」を得られることを示しているとし、性別に関わらず、全ての人に定期的な運動を推奨している。(了)

 

出典元:The Guardian:Men need twice as much exercise as women to lower heart disease risk, study finds(10/27)

記事が気に入ったら
Switch Newsをフォローしよう!


Return Top