NASAの「アルテミスIIミッション」、ロケットの不具合で打ち上げを延期

NASAは2月3日、打ち上げ準備に入っていたロケットに不具合が見つかったとして、「アルテミスIIミッション」の延期を発表した。
打ち上げを3月まで延期
「アルテミスIIミッション」とは、「アルテミス計画」の第2段階とされ、宇宙飛行士を約五十年ぶりに月へ向かわせ、その周りを回り、地球へ帰還させるというものだ。
NASAは2月初旬の打ち上げを目指し、準備を進めていたが、大型のロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」から水素漏れを確認。またロケット上部に設置された、4人の宇宙飛行士が乗る「オリオンカプセル」に関連するバルブにも、問題が見つかったという。
このためNASAは3日、ロケットの打ち上げを3月まで延期すると発表した。具体的な日付は、明らかにしていない。
「試験データを徹底的に検証する」
3日の夜間試験では、260万リットルを超える極低温の液体水素と液体酸素がロケットのタンクに注入され、打ち上げのカウントダウンをリハーサルしたという。
NASAは発表の中で、「エンジニアたちは2日間の試験でいくつかの課題を克服した」が、「チームは98メートルのロケットの試験データを徹底的に検証する」と述べた。
「スペース・ローンチ・システム(SLS)」の打ち上げは今回で2回目となり、2022年の無人ミッション「アルテミスI」の時も、試験中に一時的に水素漏れに見舞われたそうだ。
「アルテミスIIミッション」は、1972年のアポロ17号以来、月を周回する68万5000マイルの往復飛行を行う初めての計画で、最終的に月へ宇宙飛行士を着陸させる「アルテミスIIIミッション」への道を開くものとなる。
米国人以外初、女性初、有色人種初
今回の船長には、国際宇宙ステーションで数カ月間暮らし、作業を行ったアメリカ人宇宙飛行士、リード・ワイズマン氏が選ばれ、カナダ人の物理学者で戦闘機パイロットのジェレミー・ハンセン氏も乗組員の一員となっている。
もし今回のミッションが成功すれば、ハンセン氏は低地球軌道を超えて飛行した、初のアメリカ人以外の宇宙飛行士となる。
また女性宇宙飛行士のクリスティーナ・コック氏、そして黒人のビクター・グローバー氏も乗り込むことになり、それぞれ女性初、有色人種として初めて地球低軌道を超えることになるという。(了)
Immense pride seeing the rocket reach 100% fuel load last night, especially knowing how challenging the scenario was for our launch team doing the dangerous and unforgiving work. The crew just shared a peaceful breakfast with our families and we jump back into training tomorrow… pic.twitter.com/go1g0QBsiO
— Reid Wiseman (@astro_reid) February 3, 2026
出典元:The Guardian:Nasa delays moon rocket launch by a month after fuel leaks during test(2/3)

























