ハッブルに続き、チャンドラX線観測衛星もセーフモードへ、原因は謎のまま
先日、ハッブル宇宙望遠鏡がセーフモードに入ったが、今度はNASAのチャンドラX線観測衛星も停止状態に入った。
自ら停止し、セーフモードへ移行
NASAは先週金曜日、チャンドラX線観測機が東部夏時間の10月10日、午前9時55分頃に自動停止したと発表した。
この原因は分かっておらず、現在も調査を進めており、問題が明らかになるまで観測衛星は電源が維持され、機器を保護するためセーフモードに入ったという。
その際のデータ分析では、セーフモードへの移行は通常通り行われ、全てのシステムも予測されたとおり機能しており、さまざまな機器も安全が確認されたそうだ。
しかし同様の事態が先日ハッブル望遠鏡にも発生したばかりで、今回の原因究明が急がれているとか。
On Wednesday, the @ChandraXRay Observatory entered into safe mode. The scientific instruments are safe & there is an investigation underway looking at the cause of the safe mode transition. Designed for a 5-year mission, Chandra is now 19 years old. Info: https://t.co/AShwpDI03w pic.twitter.com/6FpX5xyk31
— NASA (@NASA) October 12, 2018
予想を越えて長く稼動し続ける
チャンドラX線観測衛星は、宇宙にある非常に高温な星などからの放射されるX線を検知しており、ブラックホールや銀河の始まりと終わりを発見することを支援するために運用されているという。
そして仲間の観測機と同様に、このチャンドラ観測衛星も打ち上げられてから、予定されていた期間より長く稼働し続けてきたそうだ。
もともとの運用期間は5年だったが、すでに19年間も稼働し続けており、NASAは今後も数年間は稼動し続けると期待しているとか。
Hubble will be featured in #AboveandBeyond: NASA's Journey to Tomorrow on @Discovery this Saturday night. Check your local listings. pic.twitter.com/QP5WmYGNH0
— Hubble (@NASAHubble) October 12, 2018
ケプラー宇宙望遠鏡も問題発生
今回、ハッブル宇宙望遠鏡がセーフモードに入ったのは、姿勢を制御する計測器のジャイロスコープに問題があったからと言われており、今後の運用方法が議論されている。
またこれらと同様にケプラー宇宙望遠鏡も今年の7月に、燃料(推進剤)の不足が見込まれたため、休止モードへ移行したことが明らかにされた。
多くの宇宙望遠鏡などが満身創痍の状態とされているが、少しでも長く活躍し続けてほしいものだ。(了)
出典元:INDEPENDENT:SECOND NASA SPACE TELESCOPE SHUTS DOWN AFTER UNEXPLAINED PROBLEM(10/12)
出典元:VOA:Second Space Telescope Shuts Down, NASA Says(10/12)