インスタ映えする韓国の新リゾートは、紫だらけの島
「パープル・アイランド」という名の韓国の新リゾートが、アジアのソーシャルメディアで話題になっている。なぜ話題かというと、この島、名前の通り何もかもが紫なのだ。
紫の島
韓国南西部の新安郡に「パープル・アイランド」はある。実際は黄海に浮かぶ2つの島(Banwol島、Parkji島)だが、両方を橋で結び、ひとまとめにして「パープル・アイランド」と呼んでいるそうだ。
ここには、紫の花をつける桐の木やラベンダーが植えられ、家は全て紫色にペイントされている。2つの島を結ぶ木製の橋はもちろん、島内を走る道路も紫だ。観光客が泊まるホテルのロビー、レストラン、カフェ、トイレなどは当然のこと、紫の客室も用意されているそう。
紫で島おこし
紫の楽園ともいえる「パープル・アイランド」は、自治体の島おこしプロジェクトによって生まれた。
以前のBanwol島とParkji島は、単なる寂れた島に過ぎなかった。人口は合わせてもわずか120人程度。そのほとんどが60才以上の高齢者で、小学校もなければコンビニも無かったらしい。
だが、2015年になって、この島を何とかしなければと考えた新安郡と、郡を管轄する行政区・全羅南道が協力し、島おこしプロジェクトを開始した。
韓国のメディアによれば、このプロジェクトには40億ウォン(約3億5600万円)が投じられ、島を巡る紫の遊歩道やハイキングコースが作られたとのこと。また、住民の協力により民家は紫色に塗られ、4万本のラベンダーの苗の他、多くの桐の木や紫色の草花が島のいたる所に植えられた。なぜ「紫」をテーマカラーにしたのかはよく分からない。
リゾートとして正式オープンする前からSNSに多くの写真が上げられていたという「パープル・アイランド」、現在は毎週5000人の客が訪れているという。
島への入場料は大人3000ウォン(約267円)、子供1000ウォン(約89円)だが、紫の服やアクセサリーを身につけていると無料になるらしい。(了)
出典元:Korea JoongAng Daily:Feeling blue? These purple islands will cheer you right up(7/9)
出典元:Odditycentral:Purple Island – South Korea’s Newest Instagram-Worthy Tourist Attraction(7/10)