犬の肉を蝕み、死に至らしめる謎の病気「アラバマロット」が英で増加中


イギリスで犬の肉が蝕まれていく謎の病例が多く報告され、注意が呼びかけられている。

 

病気になった場合の致死率は80%

 

その病気とは「アラバマロット」、または「Cutaneous and renal glomerular vasculopathy (皮膚及び腎臓糸球体脈管障害)」と呼ばれている。

 

この病気にかかると犬の皮膚が炎症を起こし、傷が拡大。さらに進行すると吐き気を催し、食欲も減退、急性腎臓障害を引き起こし約80%の確率で死ぬという。

 

特に初期の兆候としては、前足や後ろ足、そして舌などに潰瘍や糜爛がみられること。

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イギリスでは、グレート・マンチェスターにあるBoltonという街で23匹もの犬がこの病気にかかったとされ、飼い主らに注意が呼びかけられているとか。

 

またこの病気がイギリス中に広がる可能性もあり、すでにウェールズで14例、スコットランドでも2例、北アイルランドで1例が確認されているそうだ。

 

原因は未解明、治療法も確立されず

 

地元の動物病院の看護師であるAlex O’Hagan氏によれば、この病気のもっとも心配な点は、治療法が見つかっておらず、ほとんどのケースで犬が死に至ることだという。

 

また病気の研究も進んでおらず、何が原因なのか、どのように防げばいいのかも、分かっていないそうだ。

 

しかも犬が生きている時に診断を下す方法もなく、常に死んだ後に検死解剖によって初めてわかるケースがほとんどだとか。

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昨年は37例、今年はすでに30例も確認

 

この病気が確認されたのは1980年代。アメリカのアラバマ州でグレートハウンドが感染したのが、最初のケースだとされている。

 

イギリスでは2012年にこの病気が初めて確認され、獣医師らは「犬の黒死病(ペスト)」と名付けたという。

 

2012年以来、140以上の症例が報告されており、昨年は最も多く、37例を確認。しかし2018年には、すでに30例が報告されているそうだ。

 

動物保護団体の「Dogs Trust」では、散歩させる時には犬にぬかるみや湿った場所を歩かせないことや、散歩の後は足をきれいに拭くこと、傷やケガを見つけたらすぐに獣医へ行くことなどを心掛けるよう、飼い主に呼びかけている。(了)

 

 

出典元:METRO:Single UK town records 23 cases of flesh-eating Alabama Rot(4/7)

出典元:THE Sun:DEADLY FOR DOGS Alabama Rot fears put dog owners on alert after 23 cases alone in ONE British town(4/7)