テスラが新型「ロードスター」を発表、イーロン氏が空飛ぶ車も可能と示唆
今月19日、米国の自動車会社「テスラ」のCEOイーロン・マスク氏は、同社新作のロードスターについて“特別なアップグレード”があると言及。さらに将来、飛行できるものとなることを匂わせた。
2020年発売の新車は時速400キロ
カリフォルニアで16日に開催されたイベントの場で、マスク氏本人により公開されたテスラのロードスターは、2020年に25万ドル(約2800万円)で発売される予定だという。
マスク氏はこのロードスター仕様のスーパーカーは、時速400kmをも超える史上最速の車になる、とも伝えている。
Going into plaid pic.twitter.com/OUU9s7CUwI
— Tesla (@Tesla) November 17, 2017
しかしそれだけではなく、マスク氏は19日にツイッターで、新車には特別なオプション・パッケージを用意する予定だと言及。また空飛ぶ車についても、いくつか問題点はあるが、技術的には可能であるとコメントしている。
Not saying the next gen Roadster special upgrade package *will* definitely enable it to fly short hops, but maybe …
Certainly possible. Just a question of safety. Rocket tech applied to a car opens up revolutionary possibilities.
— Elon Musk (@elonmusk) November 19, 2017
空飛ぶ車にはロケットの技術応用か
ツイッターにおいてマスク氏は、空飛ぶ車に安全性の問題があることを前置きしつつも、「次世代ロードスターのアップグレード・パッケージで短い距離間の飛行が可能になるとは言わないが、そのような技術は確かに可能だ」と主張。
さらには「ロケットの技術を応用することにより、革命的なまでの可能性が広がった」とする。
ロケットの開発などを行う米国のベンチャー企業「SpaceX」のCEOとしても知られるマスク氏は、ロケットに関する技術についても知識を持つ。
Falcon 9 and Koreasat-5A went vertical last night on Pad 39A. Today’s launch window opens at 3:34 p.m. EDT → https://t.co/gtC39uBC7z pic.twitter.com/d7sKnWtQCy
— SpaceX (@SpaceX) October 30, 2017
これまでは空飛ぶ車に懐疑的であったマスク氏
一方でマスク氏は今年の初頭、動画の無料配信プロジェクトであるTED Talksにおいて、「飛行可能な車は、飛行中の風力によって騒音を生むという点で困難だ」と否定的な意見を述べている。
さらに実用的観点からも、「もしも頭上を多くの車が飛び回ることになれば、不安を与える状況となる」との考えを表明。
飛行可能な車の開発に懐疑的であったマスク氏からすると、今回の発言は大きな方向転換となる。
しかし一つだけ言えることとしては、既にUberやトヨタといった他の自動車会社等も空飛ぶ車の開発に乗り出しており、マスク氏が後れを取りたくないであろうということだ。
0 to 100 km/h in 1.9 sec pic.twitter.com/xTOTDGuwQj
— Elon Musk (@elonmusk) November 17, 2017
マスク氏なら空飛ぶ車も夢じゃない?
テスラに関しては、一度の充電で1000キロ近く走行可能な電気自動車のロードスターにおいても、超高速での走行を可能とするための準備に入っている。しかし現時点でも同車は1.9秒で時速96km まで加速することが可能であるという。
これまでも自動車における不可能を可能にしてきたマスク氏。空飛ぶ車が実現出来るのか否か、今後が気になるところだ。(了)
出典元:USA TODAY:Tesla flying car? Elon Musk teases ‘special upgrade’ of Roadster supercar(11/19)