ビリー・ジョエルがネオ・ナチに無言の抗議、「ダビデの星」をつけてステージへ
歌手のビリー・ジョエルさんがジャケットに「ダビデの星」をつけてコンサートを行い、注目されている。
アンコールで胸と背中に「星」をつけて登場
8月21日、ジョエルさんはニューヨーク市のマジソン・スクエア・ガーデンで43回目の定期公演を行った。
そして最後にアンコールを求められた時、ジャケットの胸と背中にユダヤ民族の象徴である「ダビデの星」をつけて再び舞台へ上がり、パフォーマンスを行ったという。
これは最近アメリカで、公然と差別を正当化し始めている白人至上主義者やネオナチへの抗議とみられている。
しかしジョエルさんはアンコールにおいても政治的なコメントはしておらず、「Uptown Girl」など自らの曲を歌い続けたそうだ。
「星」をつけるよう強制されたユダヤ人
実はジョエルさんの両親はユダヤ教徒で、父親も同じくピアニストだったが、親戚がホロコーストで殺される中、ドイツから逃れてきたという。
そして今回、ジョエルさんが胸と背中に「ダビデの星」をつけたのは、昔のユダヤ人の姿を思い起こさせるためと見られている。
第2次世界大戦中、ナチスが支配していたヨーロッパの地域では、ユダヤ人は周りからひと目で分かるよう服の胸と背中にこの星をつけるよう強制されていたそうだ。
これまで政治的な発言はしてこなかった
またジョエルさんはこれまで出演したメディアにおいても、政治的な発言はあまりしてこなかったとか。
しかし先日、バージニア州のシャーロッツビルで女性が車にひかれ殺害された事件で、トランプ大統領も白人至上主義者を擁護するかのような発言したことを受け、このような姿でステージに上がったと考えられている。
そして今回の行動は、以前の妻であるモデルのChristie Brinkleyさんや、娘のAlexa Ray Joelさんからも「誇らしい」と讃えられ、彼女らのインスタグラムにも写真が投稿されたという。(了)
出典元:The Telegraph:Billy Joel dons Star of David in silent protest against white supremacy(8/22)