国際テロ組織「アル・シャバーブ」が、プラスチックバッグの使用禁止を発表
アフリカ東部で活動を続ける国際的なテロ組織「アル・シャバーブ」。彼らは先日、自然環境を破壊するとして、プラスチックバッグの使用禁止を発表した。
人間や動物の脅威になるとして禁止
「アル・シャバーブ」はソマリアを中心に活動を続けるイスラム過激派組織で、アルカイーダともつながりがあると言われている。
しかもこの組織は7月1日には、ソマリアの首都、モガディシュで襲撃事件を起こし、これにより一般市民の4人が死亡、7人がケガを負ったという。
そして襲撃から数時間後、組織が運営するラジオ局「Andalus」において、プラスチックバッグが人間や他の動物の暮らしに脅威になりうるとして、今後使用を禁止すると発表。
また直ちに木々の伐採を禁止するプランを導入する予定だと宣言した。
自分たちも統治できることを示す?
専門家によればこのような変化は、テロ組織が現在の環境政策に懸念を示していると同時に、自分たちが国を統治できることを示す狙いもあるという。
対テロ専門家のRaffaello Pantucci氏は、取材に対し次のように語っている。
「他の東アフリカの政府は、プラスチックバッグを禁止しています。今回の使用禁止の宣言は、彼らが他の合法的な支配者と同様に統治でき、また法を執行できることを人々に示す試みなのです」
「(ただ)同じグループが『アフリカの角(東アフリカの半島)』においてテロ活動の資金を得るために、禁止された象牙取引に関与しているというのは、非常に皮肉なことです」
Eco-friendly terrorists? https://t.co/2SHoTmPAUn
— Kartikeya Ramanathan (@krtky) July 3, 2018
2017年には爆弾で500人を殺害
「アル・シャバーブ」のメンバーは7000人から9000人いるとみられ、支配地域において厳格なイスラムの教えである「シャリア法」を適用。
そこでは浮気をした女性は石を投げつけられて殺され、盗みを働いたものは両手を切断されるという。
また2017年10月には、首都モガディシュでトラック爆弾を爆発させ、500人を殺害。これはアフリカで最も被害の大きかったテロ行為とされているそうだ。
もっとも今回のプラスチックバッグ禁止が、どのように実施されるのかは明らかになっていない。
ただソマリア南部にある「アル・シャバーブ」の支配地域、Shabelle州の知事は、今後詳細について新たに発表があるだろうとしている。(了)
出典元:METRO:Terrorists have banned plastic bags because they pose a threat to environment(7/3)
出典元:MailOnline:Al-Shabaab declares a ban on PLASTIC BAGS: Islamist terror group who killed four people on Sunday say single-use plastics are bad for animals and the environment(7/3)