就職の面接に来てくれた人には旅費を無料に!NZの人材確保の取り組みがユニーク
ニュージーランドのある自治体が、地元企業へ面接を受けに来てくれた人には旅費を無料にする、という取り組みを始めるとして話題となっている。
●世界から優秀な人材を集めるため
その自治体とは首都のウェリントン。そもそも地元のテクノロジー業界は、技術職のエキスパートを探しており、世界中から広く人材を集めたいと考えてきたそうだ。
そのためウェリントン地域経済発展局と、グローバルに人材ビジネスを手掛けてきた企業「Workhere New Zealand」とがパートナーを組み、今回優秀な人材を確保するための「Looksee Wellington」というプログラムを考案。
申し込みをした人から選ばれた100人に対し、面接のためにニュージーランドを訪れる際の渡航費や、ホテルなどの宿泊代もすべて無料にするという、大胆な試みを行うこととなった。
●グループイベントなどに参加が必要
その代わり100人に選ばれた候補者は、決められた日程をこなさなければならない。
まずは正式な面接の前段階として、地元の主要な企業との面談を受けること。次に候補者は必ず非公式のグループイベントや、地元の探索ツアーに参加しなければならない。
それが終われば、各企業がそれぞれの候補者に面接のオファーを出す予定とされている。
●実際の面接は5月8日から
面接希望者は3月20日までに自らの履歴書を提出しなければならず、それを基にして参加できる人が選ばれるという。
実際の面接は5月8日から11日。また面接以外にも運営組織はさまざまな情報を得られるイベントを用意しており、ニュージーランドへ移住する際のプロセスなどを説明する機会も設けるそうだ。
●フェイスブックも渡航費用を負担
このようなプログラムは画期的だが、実は世界中から人材を集めるために渡航費用を会社側が負担するのは、今回が初めてではない。
英紙Independentによれば、フェイスブックなども以前面接を受けに来た人に対し、正式に採用するかどうかにかかわらず、渡航費用を負担したことがあるという。(了)
出展元:INDEPENDENT:New Zealand will pay for your holiday if you agree to a job interview in Wellington(3/2)
出展元:Wellington:We’re looking for the best tech talent in the world to come on the career trip of a life-time