幼稚園に張り出された歌詞。知るべきだけど、悲しすぎる内容に約9万いいね
幼稚園で学ぶことといえば、「みんなで仲良く過ごしましょう」「あいさつをしましょう」「表現って楽しいですね」といった、今後の基礎となることが中心だ。
中には英語や読み書き、体操を幼稚園で学んだという人もいるかもしれない。しかしアメリカでは、私たちの誰もが学ばなかったことが教えられているそうだ。
Twitterに投稿された歌詞
6月7日、米マサチューセッツ州で一人娘を育てているGeorgy Cohenさんは、1枚の写真とともにこんなコメントをTwitterに投稿した。
This should not be hanging in my soon-to-be-kindergartener’s classroom. pic.twitter.com/mWiJVdddpH
— Georgy Cohen (@radiofreegeorgy) June 6, 2018
「もうすぐ幼稚園になるうちの子のクラスに、こんなものが貼られているなんて」
掲示されている歌詞の内容は次の通り。
閉めて閉めて
ドアのカギを閉めて
ライトも消しましょう
何も言わないで
机に隠れているの
安全になるまで待ちましょう
閉めて閉めて
全部終わったよ
さあ、みんなで楽しもう!
銃乱射時の対応方法を歌にしたもの
謎の歌詞に書かれているのは、“スクール・シューティング”と呼ばれる、学校での銃乱射が起こったときの対処方法だ。
「銃を持った人が学校にやってきたら、教室のカギをかけて照明を消し、机の下に隠れて息をひそめていましょう」なんて教えを、幼稚園で学んだ人はいないはずだ。
アメリカで生まれ育ったCohenさんにとってもそれは例外ではない。「これは学校で教えなくてはいけないこと」だとは理解しているが、「こんな悲しい状態になってしまった、政治的そして文化的な要因に疑問を感じる」とコメントしている。
このツイートは1週間で4万2000件以上リツイートされ、9万件近い「いいね」を集めた。
核爆弾からの避難訓練を経験した人も
このツイートは防災訓練のような感覚で、銃乱射からの避難方法を身につけなくてはいけない現実を思い知らされる内容だ。
リプライには、「親としての行動をどうしたらいいのだろうか。とても恐ろしい」「泣けてきた。こんなことは間違っているよ」「うちの娘は火災報知機が鳴るたびに、銃を持った人が来たのではないかとおびえてしまい、学校に行くのを怖がっている」「胸が痛むよ」「トランプのおかげだな」など、3000件近くが寄せられている。
また、核爆弾からの避難訓練をした経験がある人も少なくはないようで、「テキサス州では80年代にあった」「コネチカット州で70年代後半から80年代前半にかけて訓練を受けた」といった声もあった。
この避難訓練が必要なくなる日が来ることを願うばかりだ。(了)