未来の巨大市場になるか?アフリカで今後人口が急増する見通し:国連報告
国連により世界の人口動態に関する調査が行われ、2050年までにアフリカの人口が急激に増えるという予測が発表された。
●人口が増加する国の半数以上がアフリカ
国連の報告書「世界人口予測2017」によれば、西アフリカの国々では2050年までに人口が3億人を超える可能性があるという。
またその報告では2050年までに世界の人口は98億人に達し、2017年から2050年までに増加する国々の半分以上はアフリカになると予測しているそうだ。
特にナイジェリアやコンゴ民主共和国、エチオピア、タンザニア、ウガンダなどの5カ国は著しい人口の伸びが見込まれている。
●ナイジェリア
現在、1億8000万人の人口がいるナイジェリアでは、2010年から2015年まで毎年、2.7%近くも人口が増えてきたという。
幼児の死亡率は高いものの、高い出産率や大家族が多い文化的背景が要因としてあげられているが、同時に世界で最も急速に発展している都市を4つも抱え、経済的にも潤っていることも背景にあると考えられている。
●コンゴ
コンゴも毎年3.2%と人口が増え続けており、やはり経済的な発展も要因と考えられているそうだ。
実際、首都のKinshasaはアフリカ大陸でも3番目に大きな都会の人口密集地帯とされ、2025年までにはさらに600万人以上が増え、アフリカのメガシティとしての地位を固める見通しだとか。
●エチオピア
アフリカで2番目、世界で14番目に人口の多い国とされるエチオピア。ここも2010年から2015年までに毎年2.5%も人口が増加しているという。
またエチオピア政府は経済発展にも力を入れており、2025年までには中間層が拡大する国になることを目指しているそうだ。
●タンザニア
タンザニアも2010年から2015年まで毎年人口が3.2%も増加。さらに2050年までには人口は1億3000万人を超えると考えられている。
この背景には若くして母親になる女性が多いことや、高い出生率、低い幼児死亡率などがあるという。
またタンザニアの首都も2025年までには85%も開発が進み、2030年代にはメガシティになると予測されているとか。
●ウガンダ
ウガンダは最も急速に人口が拡大している国とされ、2010年から2015年までの人口増加率は3.3%とされている。
やはり人口増加の主要な要因は高い出産率で、ウガンダは世界でも5番目に出産率が高く、2016年には1人の女性が平均で5.8人の子供を生んでいたそうだ。(了)
出展元:CNN:UN: Half of world’s population growth is likely to occur in Africa(6/25)