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イスラエル軍が、ガザ地区にある赤新月社の救急センターに侵入、救急隊員を拘束

イスラエル軍が、ガザ地区にある赤新月社の救急センターに侵入、救急隊員を拘束
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イスラエル軍が、救急医療にあたるパレスチナ赤新月社(PRCS)のセンターに侵入し、スタッフを拘束した。

 

救急隊員などを逮捕・連行

 

PRCSによれば、イスラエル軍は12月21日、ガザ地区北部のジャバリアにある、パレスチナ赤新月社の救急センターに侵入したという。

 

その後、イスラエル軍は救急隊員などを逮捕し、別の場所へ連行。女性と子供は、センター内に閉じ込められたままになっているそうだ。

 

PRCSは、国際社会がイスラエル軍に対し、職員を解放し、安全を確保するよう促すことを要請した。

 

68人のジャーナリストなどが殺害される

 

またニューヨークに拠点があるジャーナリスト保護委員会(CPJ)は、ガザ地区でイスラエル軍がジャーナリストとその家族を、故意に標的にしていると非難した。

 

CPJの報告書によれば、10月7日以来、ガザ地区やイスラエル、レバノン南部で少なくとも68人のジャーナリストや他のメディア関係者が殺害されたという。

 

殺害されたジャーナリストのうち61人はパレスチナ人、3人はレバノン人だった。また10月7日の越境攻撃で「ハマス」により殺害された1200人(大半は民間人)の中には、4人のイスラエル人ジャーナリストも含まれていたそうだ。

 

CPJの報告書では、次のように述べられている。

 

「CPJは、イスラエル軍によるジャーナリストとその家族を標的とする、明らかなパターンを特に懸念している。少なくとも 1 件の事件では、戦闘が行われていない場所で、記者記章を着けていたジャーナリストが殺害された。他の少なくとも2件の事件では、ジャーナリストは、家族が殺害される前に、イスラエル当局者やイスラエル国防軍の将校から脅迫を受けたと報告していた」

 

キプロスからの支援物資搬入

 

ガザ地区では、人道支援が行き届かず、多くのパレスチナの住民が、飢餓の危険に直面しているという。

 

そんな中、地中海に浮かぶ国、キプロス共和国からガザ地区へ支援物資を届ける計画が持ち上がっている。

 

キプロスのNikos Christodoulides大統領は12月21日、「キプロス政府は、ガザで必要とされている人道支援のパッケージを送るため、イスラエルからのゴーサインを待っている」と述べた。

 

キプロスからの支援物資搬入の提案は11月に出されており、数日前にはこの計画を微調整するために、キプロスとイスラエル当局者間で2日間の会談が行われたそうだ。

 

またすでにイギリス海軍の支援船「RFAライム・ベイ」が、医療支援を含む90トンの物資を積み、385キロ離れたガザに向けて、キプロスのラルナカ港を出港しており、一度はイスラエル側に接岸を拒否されたため、現在公海上で待機しているという。

 

キプロスからの物資搬入において、イスラエル側は荷物を船に積み込む前と後の両方で、検査することを要求している。(了)

 

出典元:The Guardian:Israel-Gaza war live: UN security council resolution on Gaza’s aid delivery remains stalled, report says(12/21)

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