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ガザ地区で6人の子供が餓死、国境では数百台の支援トラックが足止め

ガザ地区で6人の子供が餓死、国境では数百台の支援トラックが足止め
X_UNRWA

ガザ地区では支援物資の搬入が制限され、食糧不足から子供たちが死亡している。

 

6人の子供が栄養失調で死亡

 

ガザ地区の保健当局によれば、北部のカマル・アドワン病院では2月28日、4人の子供が極度の脱水症状と栄養失調で死亡し、残りの7人が依然として重体であるという。

 

またガザ市のアル・シファ病院でも、2人の子供が脱水症状と栄養失調で死亡したそうだ。これで飢餓による死者は6人となった。

 

保健当局のアシュラフ・アルクドラ報道官は声明で「ガザ地区北部の人道的大惨事を回避するため、国際機関に対し直ちに介入するよう求める」と訴えた。

 

下の動画は、ガザ地区北部で、人々が瓦礫の中から食べ物を探している様子。

 

イスラエル軍が搬入を阻止

 

ガザ地区では今後、飢餓による大量死が起きる可能性があるにも関わらず、イスラエルは人道支援物資の搬入を、組織的に阻止しているという。

 

ノルウェー難民評議会のヤン・エーゲランド事務局長は、SNSにおいて、「数百台の支援物資を積んだトラックが、飢えに苦しむ民間人のためにラファとケレム・シャロームの検問所で、ガザ地区に入るために列をなしている」と投稿。

 

実際にトラックの動画も投稿し、「ガザ地区の悲惨な人道危機に対処するために、イスラエルはガザへの支援トラックの搬入を許可しなければならない。必要な500台のトラックを輸送できた日は1日もない」と訴えた。

 

ガザ全土にイスラエル軍が攻撃

 

そんな中でも、イスラエル軍の攻撃は続けられており、ガザ地区中部にあるヌセイラト難民キャンプには空爆が行われ、数多くの犠牲者が出ている。具体的な死亡者数は明らかになっていない。

 

 

またガザ地区中部、Deir el-Balahの東部でもイスラエル軍の戦車が砲撃を加え、絶えず攻撃用ドローンが上空でホバリングを続けているという。

 

ガザ市近郊の町、Zeitounでもイスラエル軍が建物に空爆を行い、数多くの人が犠牲になったそうだ。下は瓦礫から負傷した少年が運び出される様子。

 

 

さらに南部のハンユニスにある「ナセル病院」でもイスラエル軍の砲撃により、火災が発生。病院の一部が炎と煙に包まれた。

 

 

ガザ地区ではイスラエル軍による攻撃により、過去24時間で180人以上のパレスチナ人が殺害され、多くの人がまだ瓦礫の下に取り残されているという。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: Six children die of malnutrition in north Gaza(2/28)

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