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ガザ地区で続く食糧不足、幼児と20歳の女性が餓死

ガザ地区で続く食糧不足、幼児と20歳の女性が餓死
X_UNRWA

ガザ地区では食糧不足が続いており、再び幼児と若い女性が餓死した。

 

実際には多くの人が餓死

 

ガザ地区の保健当局によれば、3月9日、ガザ地区北部にあるカマル・アドワン病院で、生後2カ月の幼児が、栄養失調と脱水症状で死亡したという。

 

また同じく北部にあるアル・シファ病院でも、20歳の女性が栄養失調と脱水症状で死亡したそうだ。

 

3月8日にも、すでに3人が餓死しており、ガザ地区の保健当局は「栄養失調と脱水症状による死者の増加は極めて憂慮すべきことであり、ガザ北部の飢餓が致死的なレベルに達していることを裏付けている」と述べている。

 

餓死による死者数は、病院に運ばれた患者しか反映しておらず、実際にはさらに多くの人が餓死したと考えられているという。

 

ガザ地区北部では、イスラエル側が支援物資の供給を阻止し続けているため、推定30万人が飢餓に直面している。

 

スウェーデン、UNRWA支援を再開

 

スウェーデン政府は3月9日、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)への資金拠出を再開すると発表した。

 

10月7日の「ハマス」による越境攻撃に、UNRWAの職員が関与していたとするイスラエルの告発を受け、スウェーデン政府も、この国連機関への資金拠出を停止していたという。

 

しかし今回、UNRWAが内部の監督と人員の追加管理を強化するために、独立した監査と管理に合意したために、資金拠出再開を決定したそうだ。

 

スウェーデン政府によれば、2024年にはUNRWAに対し、4億クローナ(約57億円)の資金拠出を行う予定であり、今回はそのうちの2憶クローナ(約28億円)を拠出することになるという。

 

イスラエル側は、UNRWAの職員が「ハマス」のテロ攻撃に関与したとする音声などの証拠を提出しているが、いずれも根拠に乏しいと判断されている。

 

過去24時間で82人が死亡

 

イスラエル軍の攻撃は9日も続けられ、ガザ地区中部のヌセイラト難民キャンプでは家屋が破壊され、少なくとも13人のパレスチナ人が死亡。

 

現在、民間防衛隊が瓦礫の下から犠牲者全員を回収する作業を行っており、死者数と負傷者数はさらに増加すると予想されている。

 

他にもガザ地区南部で高層マンションが攻撃されるなど、過去24時間でイスラエル軍の攻撃は10回に及び、82人が死亡。ガザ地区の死者の総数は3万960人になった。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: Dozens of Palestinians killed in Israeli strikes(3/9)

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