82歳のおばあちゃん、ガザ支援の募金を集めるため自転車で山を登る
イギリス人のおばあちゃんが、ガザ地区で苦しんでいるパレスチナ人を支援するため、自転車でフランスの山に登った。
フランスのモン・ヴァントゥ山に挑戦
そのおばあちゃんとは、ロンドン南部の町、ルイシャム出身のアン・ジョーンズさん(82)だ。
彼女は先日、ガザ地区を支援する募金を集めるため、自転車で南フランスにあるモン・ヴァントゥ山に挑戦したという。
その山は、自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」の山岳ステージのコースにもなっており、選手たちからは「魔の山」「プロヴァンスの獣」と恐れられているそうだ。
しかしジョーンズさんは、20kmの道のりを6時間かけて走行し、標高1910mの山頂に到達した。
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多額の寄付が寄せられる
ジョーンズさんがこの山に登るきっかけとなったのは、昨年の夏に人権団体「アモス・トラスト」のディレクター、クリス・ローズ氏と行ったサイクリング旅行だったという。
そして昨年10月に「ハマス」の越境攻撃や、イスラエル軍のガザ侵攻があり、ジョーンズさんはパレスチナ人のために、この山を自転車で登り、寄付金を集めることを決意したそうだ。
「アモス・トラスト」は「ハマスの攻撃の残忍さ」と「イスラエルの報復の厳しさ」の両方を非難しており、ジョーンズさんも1万1000人以上のガザ地区の子供たちが殺されていることに絶望・苦悩していたという。
そして山を自転車で登ることで、ジョーンズさんには1万3000ポンド(約260万円)の寄付金が寄せられたそうだ。
彼女は山を登り切った動機について、「非常に多くの寄付があり、本当に圧倒されました。人々を失望させたくないので、それがもう1つの動機でした」と語っている。(了)
出典元:BBC:Lewisham woman, 82, bikes up Mont Ventoux to raise Gaza aid funds(5/18)