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イスラエル軍がヨルダン川西岸で、6人のパレスチナ人を殺害

イスラエル軍がヨルダン川西岸で、6人のパレスチナ人を殺害
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イスラエル軍が、ヨルダン川西岸地区を急襲し、多くのパレスチナ人を殺害した。

 

特殊部隊が住宅を包囲して攻撃

 

イスラエル軍は6月11日、ヨルダン川西岸地区北部のジェニン市近郊にある町、Kufr Danの住宅を急襲した。

 

イスラエル軍の特殊部隊は住宅を包囲し、砲撃。同時に、攻撃用ヘリコプターも投入したとみられ、この攻撃により6人のパレスチナ人が殺害されたそうだ。

 

パレスチナの保健当局によれば、殺されたパレスチナ人の年齢は21歳から32歳までだという。

 

イスラエル軍は、Kufr Danにおいて「対テロ作戦」を実施したと報告しており、武装した戦闘員と激しい戦いが行われたと主張している。

 

ただイスラエル軍は月曜日にも、ヨルダン川西岸地区のラマラで、4人のパレスチナ人を殺害。6月7日にもジェニン市で、3人のパレスチナ人を殺害している。

 

そもそもイスラエル軍は数年前から、ヨルダン川西岸地区の住宅などを急襲し続けており、パレスチナの保健当局によれば、昨年の10月以降、133人の子供を含む544人のパレスチナ人が殺害されたという。

 

ガザ南部で多くの子供が栄養失調

 

ガザ地区南部のラファでも、イスラエル軍は攻撃を続けており、11日にもラファのブラジル地区にある住宅を攻撃したという。

 

国際司法裁判所はすでに、ラファへの攻撃を中止するよう命じているが、イスラエル軍は依然、攻撃を繰り返している。

 

 

そんな中、国連児童基金(ユニセフ)は、ガザ地区南部で栄養失調の子供、3000人が家族の目の前で死ぬ危険にさらされていると警告した。

 

ユニセフによれば、ガザ地区南部では、約3000人に及ぶ子供への、中度および重度の急性栄養失調の治療が中断されており、命の危険に曝されているという。

 

ガザ地区南部では、イスラエル軍がエジプトとの国境を封鎖しているため、人道支援物資の搬入が大幅に減少しており、食糧や栄養物資の継続的な不足、医療サービスの崩壊により、すでに子供たちが亡くなっているそうだ。

 

「ハマス」などが停戦案への回答を送る

 

一方、ガザ地区での停戦案についてだが、「ハマス」と「イスラム聖戦」は共同声明で、「ガザ地区での戦闘を終了させるため、停戦案に積極的に合意する用意がある」と表明した。

 

その上で、仲介者であるエジプトとカタールに対し、停戦合意に対する回答を送ったと明らかにした。

 

エジプトとカタール、そしてアメリカも、「ハマス」などからの正式な回答を受け取ったと認めており、アメリカ政府は現在、その内容を評価しているという。

 

一方、イスラエル軍は、6月10日に国連安全保障理事会で、停戦の決議案が採択された後も、ガザ地区に対し、激しい攻撃を続けている。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: Hamas, PIJ send ceasefire response to mediators(6/11)

出典元:Al Jazeera:Israeli forces kill six Palestinians in West Bank raid(6/11)

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