無数のミサイルの破片が、クリミア半島の海に雨のように降り注ぐ【動画】
先日、ウクライナ軍がクリミア半島を攻撃したが、その際の衝撃的な動画がSNSに浮上している。
5発のミサイルのうち1発が空中で爆発
ロシア国防省によれば、ウクライナ軍は6月23日、クリミア半島を攻撃し、子供を含む4人が死亡、153人が負傷したという。(当初、死者数は5人と発表していた)
ロシア国防省は、この攻撃で、アメリカがウクライナに供与した「ATACMS」のミサイル5発が使われ、そのうち4発を撃墜したが、1発が空中で爆発したと述べていた。
そしてSNSには、そのミサイルの破片らしきものが、クリミア半島の海やビーチに降り注ぐ動画が投稿されている。
映像には、海に落下した無数の物体が大きな水しぶきを上げ、同時にビーチにいた観光客らが、逃げ出していく様子が映っていた。それがこちら。
CCTV footage capturing the moment when M74 submunitions from the MIM-140 ATACMS missile with cluster warhead struck the water and beach in Sevastopol, Crimea, on June 23.
It is believed that the ATACMS missile was intercepted by Russian air defenses, which caused it to explode… pic.twitter.com/OrnJO1Rhbg
— Status-6 (Military & Conflict News) (@Archer83Able) June 25, 2024
クラスター弾が搭載されていた可能性
ロシア側は、このミサイルにクラスター弾が搭載されていたと主張しており、海に落下したものもクラスター弾だった可能性が指摘されている。
またウクライナ軍は、この攻撃でロシアの宇宙通信施設を狙ったとされており、直接民間人がいるビーチを攻撃したとは考えられていない。
この場所は、クリミア半島南西部の町、セバストポリにあるUchkuevkaビーチとされ、破片などは海だけでなく、砂浜や町にも落下したという。
ビーチの近くのカフェでは、浜から逃げ出し、パニックに陥った観光客で溢れたそうだ。
ちなみにオランダ・ハーグにある国際刑事裁判所は6月25日、ロシアの元国防大臣であるセルゲイ・ショイグ氏と、ロシア軍参謀総長のヴァレリー・ゲラシモフ氏に対し、逮捕状を発行した。
2人は民間人に危害を加え、民間施設を攻撃するなどし、戦争犯罪や人道的な罪を犯したとして、告発されていたという。
ただロシアは国際刑事裁判所の締約国ではなく、2人が国内にいる限り、逮捕される可能性は低いと考えられている。(了)
出典元:METRO:Russian tourists flee as missile fire rains down on crowded beach in Crimea(6/25)
出典元:The Guardian:ICC issues arrest warrants for Russian officials over alleged Ukraine war crimes(6/25)