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ガザ地区で、ダウン症の男性が、イスラエル軍の軍用犬に襲われ死亡

ガザ地区で、ダウン症の男性が、イスラエル軍の軍用犬に襲われ死亡
X_Mossad Commentary

ガザ地区で、再びイスラエル兵の民間人に対する戦争犯罪が明らかにされた。

 

住宅に侵入し、軍用犬に襲わせる

 

BBCなどが報じた内容によれば、イスラエル軍の兵士が7月3日、ガザ市にあるパレスチナ人の住宅に侵入したという。

 

その家には、ダウン症と自閉症を患う24歳の男性、ムハンマド・バールさんが家族と共に住んでいたが、イスラエル軍の兵士は彼に対して、軍用犬を放ったそうだ。

 

軍用犬はバールさんの腕を噛み続け、血が流れたが、イスラエル軍の兵士は彼を連行し、家族には家から退去するよう命じたという。

 

バールさんはイスラエル軍の兵士と共に残されたが、1週間後に家族が自宅に戻ると、バールさんの遺体が床に横たわっていたそうだ。彼の腕には止血帯が巻かれていたという。

 

ガザ地区中部や南部でも死者

 

ガザ地区中部では16日夜にも、イスラエル軍による2回に及ぶ空爆が行われ、死傷者が出ている。

 

1回目の攻撃では、ヌセイラト難民キャンプの住宅が狙われ、2人のパレスチナ人が死亡。数人が負傷した。

 

2回目の攻撃ではaz-Zawayda地区にある住宅が空爆され、7人のパレスチナ人が殺害されたという。

 

またイスラエル軍は、ガザ地区南部のハンユニスにあるアタール地区を空爆。子供を含む少なくとも17人のパレスチナ人が死亡し、26人が負傷した。

 

副大統領候補は「シオニスト」

 

イスラエル国内には、ガザ地区への支援物資の搬送を阻止している3つの団体があるが、アメリカやイスラエルから多額の寄付を得ていたことが明らかになった。

 

AP通信や、イスラエルの調査サイト「ショムリム」の調べによれば、人道支援物資がガザに届くのを阻止した3つの極右団体は、物資の略奪や破壊を行っていたが、アメリカ人とイスラエル人から20万ドル(約3100万円)以上の寄付を集めたという。

 

しかもアメリカやイスラエルは、これらの極右団体への寄付を、税控除可能な形で認めているそうだ。アメリカ政府は、これらの団体の1つに制裁を科しているが、その後も寄付は続いているという。

 

また昨日、米共和党の副大統領候補にJD・バンス上院議員が指名されたが、彼は自分を「シオニスト」と呼んでおり、親パレスチナ抗議活動が行われていた米大学への連邦資金を差し控える取り組みを主導してきたという。

 

 

そしてイスラエルに無制限の武器支援を行うことを支持する一方、ロシアの侵略を受けているウクライナへの資金援助には反対しているそうだ。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: 70 percent of UNRWA schools in Gaza bombed(7/16)

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