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イスラエル軍がガザ市の学校を大規模空爆、100人以上のパレスチナ人を殺害

イスラエル軍がガザ市の学校を大規模空爆、100人以上のパレスチナ人を殺害
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イスラエル軍は8月10日、ガザ地区北部にある学校を数回にわたって攻撃し、数多くのパレスチナ人が殺された。

 

無数のバラバラに引き裂かれた遺体

 

イスラエル軍は、ガザ市にある学校「al-Tabin校」を3回に分けて空爆し、100人のパレスチナ人が死亡、数十人が負傷したという。

 

この学校には数多くのパレスチナ人が避難しており、当時は人々が敷地内で祈りをささげていたそうだ。

 

救助にあたったガザ民間防衛隊によれば、遺体はバラバラに引き裂かれ、手足が切断されていない遺体は、1体も見つからなかったという。

 

現場に駆け付けたパレスチナ赤新月社の救急隊員ですら、その光景に衝撃を受け、恐怖すら感じたと語っているそうだ。

 

また現場では遺体が多すぎて、トリアージすらできず、負傷者の救助にも困難をきたしたと語っている。

 

 

イスラエル軍は、「ハマス」や「イスラム聖戦」のメンバーがこの学校で活動していたと主張しているが、証拠を示してはいない。「ハマス」側は、イスラエルの主張を否定している。

 

世界各国が一斉に非難

 

この大規模な攻撃について、世界各国が一斉に非難。欧州連合(EU)やロシア、イギリス、ベルギー、エジプト、カタール、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、トルコも、ガザ市の学校に対するイスラエルの空爆を批判している。

 

パレスチナ自治政府も、この攻撃を非難し、同時にアメリカがイスラエルに行っている軍事支援を停止するよう要請した。

 

パレスチナ自治政府のアッバス議長の報道官は、アメリカ政府に対し、子供や女性、高齢者を含む、何千人もの罪のない民間人の殺害につながる、盲目的な軍事支援を停止するよう求めた。

 

またこのような批判はイスラエル国内からも出ており、アラブ系イスラエル人による政党「バラド」のサミ・アブ・シェハデ党首は、「X」への投稿で次のように述べた。

 

「アメリカ大統領のジョー・バイデンは、大量虐殺を阻止できたはずなのに、代わりに民間人殺害のための、さらなる武器(軍事支援)に35億ドルを投じただけだ」

 

また政治アナリストで、イスラエル政府の元顧問でもあるダニエル・レヴィ氏は、アメリカの35億ドルに及ぶイスラエルへの軍事支援は、「米政権の不誠実さと二枚舌」を示していると指摘。

 

その上で、バイデン大統領がネタニヤフ首相に「激怒した」としながらも、その後35億ドルの武器を渡したことは、アメリカ政府の「屈辱的な弱さ」を示していると述べた。

 

ガザ地区中部や南部でも攻撃

 

イスラエル軍は8月10日早朝、ガザ地区中部のヌセイラト難民キャンプにある住宅を空爆。建物全体を破壊し、近くのテントに避難していた10人のパレスチナ人が殺害された。

 

この空爆を生き延びた女性、ドア・アブ・ハマダさんは、夫、娘、義理の妹など家族全員を殺されたという。

 

またイスラエル軍は、ガザ地区南部のハンユニスでも攻撃を行っており、東部のマン地区では空爆により、7人のパレスチナ人が殺害された。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: Grief, anger as dozens killed in school attack(8/10)

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