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イスラエル軍がガザ地区全域で激しい空爆、52人のパレスチナ人が死亡

イスラエル軍がガザ地区全域で激しい空爆、52人のパレスチナ人が死亡
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イスラエル軍は8月20日にも、ガザ地区の各地で攻撃を強め、1日で数多くのパレスチナ人が殺害された。

 

ガザ市の学校で12人が死亡

 

イスラエル軍は20日、ガザ地区北部のガザ市にある学校「Mustafa Hafez校」を空爆。ここには数多くのパレスチナ人が避難しており、攻撃により12人のパレスチナ人が殺害された。

 

またガザ地区中部の町、Deir el-Balahにある市場も、イスラエル軍により空爆され、パレスチナ赤新月社は9人が死亡したと報告している。また14人が負傷し、医療施設へ搬送されたという。

 

さらにイスラエル軍は、ガザ地区南部のハンユニスにある電話充電ポイントへも空爆。集まっていたパレスチナ人数人が死亡し、多数が負傷したそうだ。

 

ガザ地区南部のラファへも空爆が行われ、4人のパレスチナ人が死亡。中部のブレイジ難民キャンプでも住宅が爆撃され、6人のパレスチナ人が死亡した。

 

ガザ地区の医療関係者は、イスラエル軍によるガザ地区全域での空爆により、少なくとも52人のパレスチナ人が殺害されたと明らかにしている。

 

「アメリカ政府にも責任がある」

 

ガザ地区のメディア局は、イスラエル軍が避難所や避難センターにいる民間人を標的にしたり、民間人の集まりを標的にしたりしていると指摘。

 

これらの攻撃は大量虐殺の1部であるとし、声明で次のように述べ、イスラエルやアメリカ政府も非難した。

 

「我々は、進行中のこれらの虐殺の壊滅的で危険な結果について、イスラエル占領軍とアメリカ政府に全責任があると考えている」

 

イスラエル軍の攻撃で人質6人が死亡

 

一方、ガザ地区では8月20日、「ハマス」の人質になっていた6人の遺体が回収された。

 

イスラエルのメディアの報道によれば、人質が死亡したのは6カ月前で、イスラエル軍の第98師団による、ハンユニスへの攻撃中に亡くなったという。

 

人質たちはハンユニスから連行され、イスラエル軍の攻撃によりトンネル内にガスが発生。トンネル内にいた6人の人質が、窒息死したと考えられている。

 

現在も調査が進められているが、現場から収集された証拠が、死亡した時の状況を裏付けているそうだ。

 

イスラエルの野党指導者であるヤイル・ラピド氏は、ネタニヤフ首相がガザ地区での停戦と人質交換交渉を妨害しようとしていると述べ、次のように非難した。

 

「ネタニヤフ首相の交渉妨害の試みはすべて止めるべきだ。人質が全員死ぬ前に、今すぐ交渉をしろ!」

 

 

イスラエルのネタニヤフ首相は、バイデン大統領が提案した停戦案に対し、さらにガザ地区における2つの回廊の管理などの新たな条件を加え、合意へのハードルを引き上げている。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: 12 killed in Israeli strike on Gaza school(8/20)

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