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気候変動政策を揶揄するため?盲目の両生類にトランプ大統領の名がつけられる

気候変動政策を揶揄するため?盲目の両生類にトランプ大統領の名がつけられる
Facebook/EnviroBuild

新しく発見された両生類に、ドナルド・トランプ大統領の名前がつけられ、注目を集めている。(※写真にある動物の髪は合成)

 

足のない新種の両生類

 

その両生類とはパナマで発見された新種で、体は小さく盲目(光と闇しか検知できない)とされ、主に地中で暮らしているという。

 

この生物の命名権はオークションに出され、建築資材などを販売している企業「ENVIRO BUILD」が2万5000ドル(約280万円)で落札。

 

その結果、「ENVIRO BUILD」の社長によって、この両生類は「Dermophis donaldtrumpi(ドナルドトランピ)」と名付けられた。(Dermophisは無足両生類の仲間)

 

ENVIRO BUILD

 

この名前はトランプ大統領が気候変動による影響を認めない発言を受けて名付けられ、「ENVIRO BUILD」の創業者の1人であるAidan Bell氏も声明で次のように語っている。

 

「Dermophis donaldtrumpiは、特に気候変動の影響を受けやすい。それゆえ名前の由来となった人物の気候変動政策の結果として、絶滅の危機にさらされている。地中に穴を掘り顔を埋める行為は、人になぞらえれば気候変動の科学的合意を避けようとする時、ドナルド・トランプを助けることになる」

 

ENVIRO BUILD

 

ちなみに過去には、新種の蛾にトランプ大統領の名前が付けられたこともある。その記事はこちらから。

 

人間の責任かどうか疑問視

 

現在、世界をリードする科学者たちは、気候変動が主に人間の活動によって生じていることに合意しているという。

 

しかしトランプ大統領は、化石燃料を推進する政策を進め、気候変動を主張する科学者らを政治的な意図を持っているとして非難。さらに地球の気温上昇が、人間の責任かどうか疑問を投げかけている。

 

実際、トランプ大統領は10月に行われたCBSのインタビューで「私にはそれ(気候変動)が人間によって作られたものかは分からない。私は気候変動を否定はしない。しかし気温は戻る可能性もある」と答えている。

 

またトランプ大統領は、気候変動によって毎年数千億ドルのコストがかかる可能性があるとする自身の政権による報告書を見た時も、「私はそれを信じない」と答えたという。

 

 

アメリカはパリ協定からの離脱を表明したが、温暖化がもし本当なら、このようなことで大丈夫なのだろうか?(了)

 

 

出典元:BBC:Amphibian that buries head in sand named after Donald Trump(2/19)

出典元:ENVIRO BUILD:EnviroBuild name an amphibian in honour of Donald Trump’s commitment to environmental issues.(12/18)

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