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米・女性活動家がヨルダン川西岸地区で、イスラエル兵により頭を撃ち抜かれて死亡

米・女性活動家がヨルダン川西岸地区で、イスラエル兵により頭を撃ち抜かれて死亡
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トルコ系アメリカ人の女性活動家が、ヨルダン川西岸地区での抗議活動中、イスラエル軍により狙撃され、死亡した。

 

国際連帯運動のメンバー

 

その女性活動家とは、アメリカ・ワシントン州のシアトルに住んでいるAysenur Ezgi Eygiさん(26)だ。

 

彼女は、最近ワシントン大学を卒業したばかりで、パレスチナの地における、イスラエルの不法入植に抗議する国際連帯運動(International Solidarity Movement)のメンバーだったという。

 

そして9月6日には、ヨルダン川西岸の町ベイタ近郊で、イスラエルの入植活動に抗議していた時、イスラエル兵によって狙撃され、頭を撃ち抜かれて死亡した。

 

米議員からも非難の声

 

この事件を受け、各国や特にアメリカの政治家の中からも、非難の声が上がっている。

 

カタール政府は、イスラエル軍がEygiさんを殺害したことを非難。ヨルダン外務省もトルコ系アメリカ人の彼女の殺害について、イスラエルが責任を取らなければならないと主張した。

 

アメリカ・ワシントン州選出のパティ・マレー上院議員も、自国民が殺害されたことを非難。声明を出し、「イスラエル政府は直ちに答えを出し、この殺害の加害者の責任を追及しなければならない」と述べた。

 

また同じくワシントン州選出のPramila Jayapal下院議員も、Eygiさんの殺害を痛烈に批判。次のように述べた。

 

「ネタニヤフ政権は、ヨルダン川西岸地区での入植地の拡大や、入植者の暴力を止めるために、何もしていない。しかも入植地の拡大などは、ネタニヤフ政権の右派閣僚によって、しばしば奨励されている。アメリカ国民の殺害は、地域の緊張が高まる、この無意味な戦争における恐ろしい証拠だ」

 

イスラエル軍は短い声明で、「この地域での発砲により、外国人が死亡したという報告を調査している」とだけ述べた。

 

3人のメンバーが殺害される

 

国際連帯運動(ISM)の活動家は、イスラエル軍とパレスチナ人の間に身を置き、軍の暴力行為を阻止しようとすることが多いという。

 

このためEygiさんのケースも含め、2000年以来、国際連帯運動(ISM)の活動家は、少なくとも3人が殺害されているそうだ。

 

2003年には、ガザ地区でアメリカ人のレイチェル・コリーさんと、イギリス人の写真科の学生であるトム・ハーンダルさんが死亡。

 

コリーさんは2003年3月、ガザ南部の町・ラファで、パレスチナ人の住宅を破壊しようとするイスラエル軍のブルドーザーを阻止しようとして、圧死したという。

 

またハーンダルさんはその約1カ月後、イスラエル兵に頭を撃たれて死亡した。

 

一方、ガザ地区では9月6日もイスラエル軍の攻撃が行われ、33人のパレスチナ人が殺害された。犠牲者の中には、子供と女性も含まれていたという。(了)

 

出典元:Al Jazeera:Israel’s war on Gaza live: Dozens dead as attacks on Palestinians continue(9/6)

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