サンフランシスコの警官がニワトリの格好で交通取締
アメリカ·サンフランシスコ市の警官が、堅苦しい制服を脱ぎ捨て、ド派手なニワトリのコスチュームを身につけた。交通量の多い交差点などで、安全パトロールをするためだ。
派手なコスチューム
この変わった安全パトロールを行う警官の一人、Jonathan Ozol警部補を、サンフランシスコの地元メディアが詳しく取材している。
Ozol警部補が身につけているのは、空気で膨らませるレインボーカラーのニワトリだ。メディアがアップした動画には、その格好で横断歩道の近くに立ち、横断する素振りを見せる警部補の姿が写っている。派手なニワトリの格好がドライバーの目に入らないわけはないが、車は止まらずに走り抜けて行く。
Ozol警部補は、市内の2つの道路を歩き回り、動画のように横断歩道を渡るふりをしているそうだ。カリフォルニア州の法律では、横断歩道を渡ろうとする歩行者がいた場合、車はその歩行者を優先させて止まらなければならない。
だが実際は多くの車が止まらず、中には警部補の体をかすめて通り過ぎる車もあるそうだ。車が止まらなかった場合、Ozol警部補はもう一人の警官に手を振って合図し、運転手に最高で400ドル(約5万7000円)の違反切符を切っている。
「このコスチュームは目立ち過ぎる。だから見逃しようがないだろう?これだけ、でかいニワトリが見えないとなれば、そっちの方が問題だよ」と、警部補の上司であるAmy Hurwitz警部は話す。
ビッグバードやユニコーンのコスチュームも
こうした取り締まりは、サンフランシスコ市ですでに6カ月間も続けられている。奇抜な格好をした警官たちが、市内のあちこちの横断歩道ぎわに立っているというわけだ。派手なニワトリだけでなく、ユニコーンや、セサミストリートに登場するビッグバードのコスチュームなどもあるそう。
馬鹿馬鹿しいようにも思えるが、意外にもコスチュームの効果はあるようだ。「効果は出てきていますよ。ドライバーは以前より周囲を見るようになっています。特にニワトリには注意が向くようです」とOzol警部補は言う。(了)
出典元:New York Post:San Francisco’s police dress up in chicken costumes to catch speeding drivers — here’s the ‘impact’(9/21)
出典元:SFGATE:San Francisco cops are using a silly stunt to catch law-breakers(9/16)