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塩粒より小さいルイヴィトン風バッグ、オークションで900万円の値が付く

塩粒より小さいルイヴィトン風バッグ、オークションで900万円の値が付く
Instagram/mschf

657ミクロン× 222ミクロン×700ミクロンという極小サイズのトートバッグがオークションにかけられ、なんと6万3000ドル(約900万円)を超える価格で落札された。

 

ちなみに1ミクロンは0.001mm。このバッグは最長辺でも0.7mmしかないことになる。

 

ルイヴィトン風のデザイン

 

肉眼ではほとんど見えないが、バッグは黄緑色で、デザインはルイヴィトンを真似ている。製作したのはニューヨーク·ブルックリンを本拠地とするアーティスト集団「MSCHF」。

 

彼らによると、このバッグは塩粒より小さく、針の穴(針の糸を通す穴)を通り抜けることができるそうだ。もちろん手作業で作ったのではなく、二光子重合という最先端技術を使った3Dプリンターが用いられている。この技術は、極小のプラスチック部品を作る3Dプリンターとしてすでに実用化されているそうだ。

 

拡大写真では、ルイヴィトンのお馴染みの「LV」マークがよく見える。このデザインは、実際のルイヴィトンのバッグ「OnTheGo(オンザゴー)」シリーズのコピーらしい。「OnTheGo」の値段は3100ドル(約45万円)~4300ドル(約62万円)ほど。

 

Instagram/mschf

 

Twitter/Economy@economy

挑戦的作品を作るアーティスト集団

 

2016年に結成された「MSCHF」は、商業資本主義を揶揄するような作品を発表することで知られている。

 

この極小バッグは、近年のファッション業界の傾向を批判したものらしい。最近はバッグが小型化して本来の役割を果たさず、ブランドものを持っていることを示す印にしかなっていない、というコメントが発表されている。

 

「MSCHF」はその流れを極限まで推し進め、全く使い物にならない極小のブランドバッグを作って見せたというわけだ。

 

ルイヴィトンのロゴがコピーされているが、ルイヴィトンからの許可は特に得ていないとのこと。(了)

 

出典元:CNN:Handbag ‘smaller than a grain of salt’ sells for over $63,000(6/29)

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