ロシア軍がウクライナにある米国企業を攻撃、ドローン製造工場に被害

ロシア軍は7月24日、ウクライナの首都・キーウにあるアメリカ企業の工場を攻撃した。ロシア軍がアメリカの企業を攻撃するのは、ウクライナ侵攻が始まって以来、初めてのこととなる。
長距離攻撃用のドローンを製造
ロシア軍は7月24日、キーウにあるドローン製造工場を弾道ミサイルで攻撃し、施設に被害を与えた。
このドローン製造工場は、アメリカのデラウェア州で登記されている企業「ターミナル・オートノミー」社が所有しているという。
そしてこの工場では、ロシアの妨害電波に耐性のある、誘導システムを備えた精密な「長距離攻撃」用のドローンを製造しているそうだ。
「タス通信」も攻撃を報じる
ロシア国営通信社の「タス通信」も7月26日、この攻撃を報道し、アメリカの企業が工場を所有しているとは報じなかったものの、「AQ-400 Scythe」や「AQ-100 Bayonet」と呼ばれるドローンを製造していたと伝えた。
7月初旬、ウクライナへの武器供与に消極的だったアメリカのトランプ大統領は、ウクライナに「パトリオット」地対空ミサイルの製造ライセンスを供与すると発表した。
専門家は、「パトリオットミサイル、あるいはその他のアメリカ製システムがウクライナで製造された場合、ロシアはその製造施設を標的にするだろう」との見方を示している。
ロシア軍によるドローン製造工場への攻撃では、死者は出ていない。
ウクライナ国内で8人が死亡
ウクライナのゼレンスキー大統領によれば、ロシア軍は7月29日の夜から30日の朝にかけて、各地に攻撃を行ったという。
この攻撃はキーウとその他9つの地域を標的としており、攻撃範囲は、ウクライナ西部のポーランド国境に近いリビウから、ロシア国境に近い北東部のスムイとハルキウまで広がっていたそうだ。
ウクライナ空軍は、ロシア軍が284機のドローンと70発のミサイル(うち9発は弾道ミサイル)を発射したと発表。また空軍が265機のドローンと、55発のミサイルを迎撃または無力化したと明らかにした。
しかし20カ所に11発のミサイルと17機のドローンが着弾しており、ウクライナ国内で少なくとも8人が死亡、数十人が負傷したという。
ゼレンスキー大統領は、「防空ミサイルが極めて不足している状況下で、我が軍の兵士は不可能とも思える任務を遂行し、非常に高いプロ意識を発揮している」と述べた。(了)
出典元:The Guardian:Russian missile destroys US firm’s Kyiv drone factory(7/30)
出典元:ABC News:Russian missile violated NATO airspace in Poland, Kyiv says, amid deadly strikes(7/30)

























