スペイン領のセウタへ約5万人の移民が大量越境、混乱で57人が死亡

北アフリカにあるスペイン領のセウタに、数多くの移民が流入し、混乱が生じた。
セウタ市は約6万人と推計
スペイン政府によれば、7月30日から31日の未明にかけて、約5万人の移民がモロッコとの国境を越えて、セウタに流入したという。
一方、セウタの市長は、流入した移民を約6万人と推計しており、わずか24時間でこれほどの数の流入は、人口8万5000人のセウタの町を圧倒したそうだ。
またこの混乱で、セウタにたどり着こうとした移民、少なくとも57人が死亡したという。
スペイン内務省は、この事態を受けて、セウタに警察官と兵士を増派。31日の午後6時までに、4万8300人以上が自主的にモロッコに帰国したと発表した。
At least 18 migrants died trying to reach the Spanish territory of Ceuta after thousands of people breached the frontier with Morocco and poured into the tiny Spanish territory.
@ABC News’ Sophie Flay reports. https://t.co/3ayuppwCZg pic.twitter.com/2mJ2YE0P3r— ABC News (@ABC) July 31, 2026
人身売買のマフィアの仕業
7月31日の朝にセウタに到着したスペインのサンチェス首相は、この大量越境が「人身売買のマフィア」によるものだと指摘。この事態を「スペインの領土保全に対する侵害」と表現した。
またサンチェス首相は、市民の安全を確保するためにあらゆる手段を講じるとし、「迅速な」国外追放を円滑に行うため、臨時の受け入れセンターを設置すると明らかにした。
モロッコの政府関係者も、セウタへの流入者の急増は「犯罪組織」によるものだとの見方を示している。
2021年5月、モロッコ政府は国境管理を緩和し、2日間で約1万人がスペイン領に入国したが、今回の事態は、その大量越境をはるかに上回る規模となった。
この事態については他のEU諸国からも様々な反応があり、スペインのシェンゲン協定加盟資格停止を求める声も上がった。
シェンゲン協定とは、ヨーロッパの加盟国間で国境検査を撤廃し、人や物の自由な移動を可能にする協定とされている。(了)
出典元:The Guardian:At least 57 people die as tens of thousands cross to Spanish enclave of Ceuta from Morocco(7/31)

























