【ハンタウイルス】クルーズ船から降りた仏女性が陽性で重篤、米男性も陽性

ハンタウイルスの集団感染が発生したクルーズ船から先日、乗客が避難したが、その後、フランス人女性とアメリカ人男性がウイルス検査で陽性反応を示した。
下船後に体調が悪化
「MVホンディウス」号の船内で先日、ハンタウイルスに感染した乗客らが死亡し、5月10日には、クルーズ船がスペインのカナリア諸島にあるテネリフェ島に寄港。そこで乗客全員が下船し、本国へ送還される措置が11日にも続けられた。
しかしその後、乗客のフランス人女性と、アメリカ人男性がウイルス検査で陽性反応を示したという。
しかもフランス人女性は下船後、10日の夜に体調が非常に悪くなり、「検査で陽性反応が出た」そうだ。
フランスのステファニー・リスト保健相は11日、この女性が重篤な状態にあるとし、「残念ながら、彼女の症状は一晩で悪化した」と語った。
現在、女性はパリにある、感染症専門病棟で治療を受けているという。またこの女性を含めた5人が、テネリフェ島で下船し、パリの病院に搬送されている。
米男性1人が陽性、もう1人が軽度の症状
また10日に他の16人と共にネブラスカ州へ搬送されたアメリカ人の乗客も、陽性反応を示したが、症状はなかったそうだ。
アメリカの保健福祉省は、アメリカ人1名がアンデス株(ヒトからヒトへ感染する唯一のハンタウイルス株)の検査で陽性反応を示し、もう1名には「軽度の症状」が見られたと明らかにした。
スペイン保健省は11日、「感染経路を断つため、当初からあらゆる可能な措置を講じてきた」とし、10日に船がテネリフェ島沖に到着した際、乗客全員に健康チェックと体温測定を実施したと明らかにした。
そして全身防護服と呼吸マスクを着用した職員が、テネリフェ島で乗客を船から岸壁へ誘導し、結局23カ国、100名以上が48時間以内にクルーズ船から降りたという。
当初、ハンタウイルスにより「MVホンディウス」号の乗客3名(オランダ人夫婦とドイツ人女性)が死亡し、他の乗客もこのウイルスに感染した。
フランス人22名がウイルスに接触した可能性
フランスのリスト保健相は、フランス国民22名がウイルスに接触した可能性があると述べており、そのうち8名は4月25日にセントヘレナ島とヨハネスブルグ(南アフリカ)間を飛行した便、14名はヨハネスブルグとアムステルダム(オランダ)間を飛行した便に搭乗していたそうだ。
またテネリフェ島から下船後に発熱したフランス人女性は、船内での検査で、高熱は出ていなかったという。
死亡したオランダ人女性はヨハネスブルグ行きの便に搭乗しており、その後アムステルダム行きの便に短時間搭乗したが、離陸前に降りたと言われている。
複数の国の保健当局は、すでに下船した乗客、および彼らと接触した可能性のある人物の追跡調査を行っているという。
ハンタウイルスは通常、齧歯類から感染すると言われ、特効薬はないものの、国連の世界保健機関は、新型コロナに比べて、一般的にハンタウイルスによる感染拡大のリスクは低いとの見方を示している。(了)
出典元:The Guardian:Evacuated US and French MV Hondius passengers test positive for hantavirus(5/11)

























