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イスラエルと「ヒズボラ」との停戦発表後、レバノンで目立った戦闘はなし

イスラエルと「ヒズボラ」との停戦発表後、レバノンで目立った戦闘はなし
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11月27日、イスラエルとイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」との間で停戦の合意が行われたが、その後大きな戦闘などは起きていないようだ。

 

レバノン正規軍が南部へ移動

 

イスラエル政府は11月27日、「ヒズボラ」と停戦すると発表し、今後レバノン南部からイスラエル軍を撤収させると明らかにした。

 

この停戦合意では、「ヒズボラ」がレバノン南部を流れるリタニ川の北側まで撤退し、代わりにレバノン正規軍がこの地域に展開して、停戦の監視を続けることになっている。

 

停戦合意発表後、SNSにはレバノン正規軍が南部へ移動する様子も投稿されている。

 

 

ただしレバノン正規軍は、イスラエルとの国境沿いの町、ティルスやBint Jbeil、Marjayounに戻ろうとする住民に対し、「軍部隊の指示に従い、安全のため、イスラエル軍がいる地域には近づかないように」と警告した。

 

国連事務総長「最初の希望の光」

 

国連のグテーレス事務総長も、イスラエルと「ヒズボラ」との間の停戦合意を歓迎。この地域における「最初の希望の光」だと述べたという。

 

またグテーレス事務総長は、レバノンに駐留する国連平和維持部隊が停戦を監視する用意があるとし、レバノン正規軍との協力を申し出たそうだ。

 

国連レバノン暫定軍(UNIFIL)も停戦を歓迎し、「すべての関係パートナーと協力して敵対行為の停止を実現する」と述べている。

 

ガザ地区では各地で死者

 

一方、ガザ地区ではイスラエル軍の攻撃が続けられており、11月27日には北部のカマル・アドワン病院付近が空爆に曝され、2人の死亡が確認された。

 

 

またイスラエル軍は、北部のガザ市にある学校「al-Tabin school」を空爆し、女性や子供を含む、少なくとも12人のパレスチナ人が殺害されたという。

 

同じく北部のジャバリア難民キャンプでも、イスラエル軍が民間人をターゲットにして攻撃。妊婦1人が死亡し、他の5人が危篤状態で病院に搬送されたそうだ。

 

さらに南部のハンユニスでも、イスラエル軍の攻撃により2人が死亡。中部でも多くのパレスチナ人が、イスラエル軍のドローンによる攻撃にさらされているという。

 

イスラエル軍はガザ地区北部をすでに55日間包囲しており、同時に人道支援物資の搬入を阻止。この地域からの脱出を試みる者を殺害しており、多くの人々が飢餓で苦しんでいる。

 

そんな中、アメリカのバイデン政権はイスラエルに対して、6億8000万ドル(約1028億円)の武器売却を計画しているそうだ。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Israel intensifies Gaza strikes, imposes curfew on southern Lebanon(11/27)

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