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停戦が崩壊寸前、イスラエル軍がレバノンへの攻撃を継続

停戦が崩壊寸前、イスラエル軍がレバノンへの攻撃を継続
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イスラエルとイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」との間では、11月27日から60日間に及ぶ停戦が発効されたが、イスラエル軍は再び、レバノン南部を空爆し続けている。

 

「ヒズボラとの戦争は終わっていない」

 

レバノン保健省は12月3日、イスラエルの無人機により、南部の町・Shebaaが攻撃され、1人が死亡したと発表した。

 

またイスラエル軍はレバノン南部のNabatiehにある村も攻撃しており、過去24時間で少なくとも10人の死亡が確認されたという。

 

12月2日にも、レバノン南部の町・Harisにイスラエル軍が攻撃を仕掛け、6人が死亡、2人が負傷している。

 

 

イスラエル軍側は、レバノン南部の町・Shebaaへの攻撃を認めており、「ヒズボラ」のインフラを狙ったと説明した。

 

イスラエルのネタニヤフ首相は、閣議の冒頭で、自軍が停戦を実行しており、軽微であれ重大であれ、いかなる違反に対しても対処していると主張。と同時に、「現在、ヒズボラと停戦中だが、戦争が終わったわけではない」とも語ったそうだ。

 

ガザ地区では、過去24時間に36人が死亡

 

イスラエル軍はガザ地区でも攻撃を継続しており、特に北部のベイト・ラヒヤにあるカマル・アドワン病院は、イスラエル軍の砲撃と銃撃を受け続けているという。

 

またベイト・ラヒヤにある学校「Abu Tamam school」もイスラエル軍によって包囲され、砲撃が激しさを増し、避難しているパレスチナ人たちが深刻な危険に直面しているそうだ。

 

12月3日の朝には、ベイト・ラヒヤにある住宅がイスラエル軍によって攻撃され、12人が死亡。死者の多くは病院で治療を受けられなかったとされ、負傷者の多くは徒歩や民間の車両、ロバなどに引かれた荷車で運ばれたという。

 

北部のガザ市にあるSabra地区でも住宅が攻撃され、3人が死亡。南部のラファでも、イスラエル軍によるドローン攻撃で、3人が殺害された。

 

ガザ地区の保健当局によれば、イスラエルの攻撃により過去24時間で、パレスチナ人36人が死亡、96人が負傷したという。

 

ヨルダン川西岸で医師や看護師を拘束

 

ヨルダン川西岸地区では、12月2日からイスラエル軍が複数の町を襲撃し、18人のパレスチナ人を逮捕した。

 

この逮捕は、ヨルダン川西岸地区の町、Salfitやヘブロン、ラマラ、ベツレヘム、ナブルス、そして東エルサレムで行われたそうだ。

 

 

またイスラエル軍は、ヨルダン川西岸北東部にあるAqqaba村付近で車を空爆。2体の遺体と負傷者1人が、Tubas政府病院に搬送されたという。

 

その後、Tubas政府病院の医師と看護師も、イスラエル軍により拘束されたと言われている。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Israel bombs Gaza as ceasefire with Hezbollah hangs by a thread(12/3)

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