イスラエル軍の攻撃により、ガザ地区で70人以上のパレスチナ人が死亡
イスラエル軍は年明け早々、ガザ地区全域に激しい攻撃を加えており、1月2日にも数多くのパレスチナ人が殺害された。
過去24時間で34回の空爆
ガザ地区のメディア局によれば、イスラエル軍は1月2日、過去24時間で34回の空爆を実施し、少なくとも71人のパレスチナ人が殺されたという。
特に犠牲者が多かったのが、ガザ地区南部のアル・マワシ地区だ。ここはイスラエル軍によって「安全地帯」に指定されていたが、2日の空爆により、少なくとも12人のパレスチナ人が殺害された。
また北部のガザ市レマル地区でも、イスラエルのドローン攻撃があり、2人が死亡、8人が重傷を負ったという。
ガザ市のアルジャラ通りにある、al-Barbari駅でも、イスラエル軍の爆撃により4人が死亡。ガザ市東部のシュジャヤ地区にあるアルマンスーラ通りでも、イスラエル軍の空爆により、パレスチナ人1人が死亡、数人が負傷したそうだ。
さらにガザ地区中部のアルザワイダ地区でも、イスラエル軍の攻撃により、3人が死亡した。
警察のトップやジャーナリストも死亡
これら一連の攻撃では、ガザ地区の警察のトップと副官も死亡。またフォト・ジャーナリストのハッサン・アル・キシャウイ氏も、殺害されたという。
2023年10月以降、ガザ地区では少なくとも217人のジャーナリストとメディア関係者が殺害されている。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のフィリップ・ラザリーニ事務局長は、イスラエルによるアル・マワシ地区への攻撃に言及し、次のように述べた。
「年明け早々、アル・マワシ地区への新たな攻撃で数十人が死亡したとの報告が入り、ガザ地区には安全地帯どころか人道地帯すら存在しないことを改めて思い知らされた。停戦のない日々はさらなる悲劇をもたらすだろう」
またガザ地区では支援物資の不足や、冬の過酷な天気の影響により、先日から乳幼児らが凍死しているが、1月2日には8人目の乳児が低体温症で死亡したという。(了)
出典元:Aljazeera:Photos: More than 70 Palestinians killed in Israeli attacks on Gaza(1/2)
出典元:Aljazeera:LIVE: New massacre in Gaza as Israel kills more than 60 Palestinians(1/2)