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アマゾンで48年前に採取されたミステリアスな植物、ついに謎が解け、近縁種が判明

アマゾンで48年前に採取されたミステリアスな植物、ついに謎が解け、近縁種が判明
Eurekalert/Patricia Álvarez-Loayza

長い間、どの種に属しているのか謎のままだったアマゾンの植物について、アメリカで調査が行われた。

 

1973年にペルーで採取した植物

 

その謎の植物は、そもそも1973年に、「スミソニアン熱帯調査研究所(現職)」の研究者であるRobin Foster氏が、ペルーのアマゾンにある「Manu国立公園」で採取したものだという。

 

その植物の高さは20フィート(約6m)。中国の提灯のようなオレンジ色の実を付けていたそうだ。

 

しかしFoster氏だけでなく、他の研究者も、この植物がどの種に属するのか、分からなかったとか。

 

謎のまま博物館で保管され続けた

 

イリノイ州のシカゴにある「フィールド博物館」のNancy Hensold氏も、1990年にFoster氏から、この植物を見せられたが、分からなかったという。

 

そこでHensold氏は、花の子房を煮て花粉の写真を撮るなど、ちょっとした細かい技術を駆使して分析したが、やはりどの種に所属するのか手がかりが掴めなかったそうだ。

 

このため植物の乾燥したサンプルは、博物館の植物標本箱内に保管され続けた。

 

新鮮なサンプルを採取する

 

しかし最近になって、「フィールド博物館」の女性委員会は、Hensold氏の研究チームに対して、謎の植物の調査を許可。チームは委員会から助成金を得て、研究を始めたという。

 

Hensold氏らはまず、乾燥したサンプルのDNAを解析。しかしこれがうまくいかなかった。

 

そこでHensold氏は、ペルーの「Manu国立公園」に勤務している科学者のPatricia Álvarez-Loayza氏の協力を得て、新鮮な植物のサンプルを採取したそうだ。

 

そのサンプルを博物館に持ち帰り、プリツカーDNA研究所で塩基配列を調べた結果、謎とされてきた植物の近縁種が明らかとなる。

 

Eurekalert/Patricia Álvarez-Loayza

外観は似ていなかった

 

その植物の近縁種はピクラムニア科であることが判明。その後「Aenigmanu alvareziae」と正式な学名が付けられた。

 

「Aenigmanu(属名)」は「マヌの謎」という意味で、「alvareziae(種名)」は採取に協力してくれたÁlvarez-Loayza氏に敬意を表したものとなる。

 

しかしHensold氏とっては、この発見は意外だったという。というのも一見しただけでは、この植物がピクラムニア科の近縁種とは似ても似つかない姿だったからだ。

 

ただし、2〜3ミリの小さな花を注意深く観察してみると、確かにピクラムニア科との類似性が見られたそうだ。

 

研究者たちは、「Aenigmanu alvareziae」がようやく科学的に分類されたことで、森林破壊や気候変動に直面しているアマゾンの熱帯雨林を守ることにつながるとしている。(了)

 

 

出典元:Eurekalert:“Mystery plant” from the Amazon declared a new species after nearly 50 years of flummoxing scientists(10/6)

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