「ハマス」が間違いを認め、新たな人質の遺体をイスラエル側へ引き渡す
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パレスチナ武装組織「ハマス」は先日、4人の人質の遺体をイスラエル側へ引き渡したが、そのうち1人の遺体に間違いがあったことを認めた。
32歳の母親の遺体が間違っていた
「ハマス」は2月20日、人質になっていた4人の遺体を引き渡したが、イスラエル側は検査の結果、32歳の母親であるShiri Bibasさんの遺体ではないと結論付けたという。
「ハマス」は2月21日、声明を発表し、「遺体に誤りや重複があった可能性」を認め、「これら(イスラエル側の)主張を真摯に検討し、結果を明確に発表する」と述べた。
その後、「ハマス」は、Shiri Bibasさんの遺体を赤十字の職員に引き渡したと発表。今後、イスラエル軍は、調整が整い次第、赤十字からShiri Bibasさんの棺を受け取る予定となっている。
「ハマス」側は、遺体の取り違いが起きた原因について、Bibasさんの家族とパレスチナ人がいた場所を、イスラエル軍が爆撃した結果かもしれないとの見方を示した。
トランプ氏「強制はしない」と発言
アメリカのトランプ大統領は、ガザ地区からパレスチナ人を追放させる計画について、メディアで「強制はしない」と発言した。
トランプ氏は、フォックスニュースのラジオインタビューで、ガザを「占領」しパレスチナ人を追放するという自身の計画に、ヨルダンとエジプトが反対を表明したことに「少し驚いた」と述べた。
しかし同時に「私はそれを強制するつもりはない。ただ推奨し、後ろで座っているだけだ」と述べたという。
その上で、トランプ氏は「ガザの住民はそこに住みたくないと思っている。選択肢があればどこか別の場所に住み、選択肢があれば去るだろう」と従来の主張も続けたそうだ。
アラブ諸国の首脳は21日、トランプ氏のガザ「占領計画」への対案を議論するため、サウジアラビアで会談。その後、正式にトランプ氏の計画について拒否した。
またこの「占領計画」については、アメリカの同盟国であるドイツとフランスでさえ拒否している。
一方、イスラエル軍はヨルダン川西岸地区への攻撃を強め、北部のジェニンとヘブロンで襲撃を行い、パレスチナの子供2人が殺害された。(了)
出典元:Aljazeera:LIVE: Hamas says remains of Israeli captive Shiri Bibas given to Red Cross(2/21)