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イスラエル軍が配給センターに集まった群衆に発砲か、10人のパレスチナ人が死亡

イスラエル軍が配給センターに集まった群衆に発砲か、10人のパレスチナ人が死亡
X_Quds News Network

先日、ガザ地区南部のラファに支援物資の配給センターが設置されたが、そこに集まったパレスチナ人に対して、イスラエル兵が発砲した。

 

2日間で10人が死亡

 

アメリカ政府が主導して設立された「ガザ人道財団（GHF）」の配給センターが5月27日、ガザ地区南部のラファに設置され、飢えた多くのパレスチナ人に対し、食糧などの配布を行った。

 

そのセンターはフェンスで囲まれ、イスラエル兵が警備にあたっていたが、そこへ物資を受け取ろうと数千人のパレスチナ人が殺到。フェンスが破られ、イスラエル兵が人々に対して直接発砲した。

 

当時は警告射撃だと報じられていたが、ガザ地区の報道局によると、この2日間で救援物資を受け取ろうとしたパレスチナ人10人が殺害され、62人が負傷したという。

 

その上で報道局は、この配給センターがパレスチナ人に屈辱を与え、飢えさせ、必要であれば殺害することを目的とした偽りの人道支援計画に過ぎないと批判した。

 

一方、イスラエル側は、人々に向け発砲したことを否定している。

 

「ガザ人道財団」は28日、配給センターでの混乱を受け、支援物資の配布を一時的に停止すると明らかにした。

 

国連世界食糧計画の倉庫にも人々が殺到

 

またガザ地区中部のDeir al-Balahにある国連世界食糧計画（WFP）の倉庫にも28日、数多くのパレスチナ人が押し入り、巨大な施設の正面玄関で押し合いになるなどして、4人が死亡した。

 

人々は小麦粉の入った袋などを求め、倉庫内に入り、大混乱に陥ったそうだ。アル・アクサ病院の関係者によると、2人が群衆に押しつぶされて死亡し、さらに2人が銃撃で死亡したという。

 

まだ誰が発砲したのか、イスラエル軍か民間請負業者なのか、については、現時点でも明らかになっていない。ただ赤十字の野戦病院は、現場で女性や子供も銃撃を受け、負傷したと述べている。

 

WFPは声明を発表し、「飢えた人々の群れが、食糧を求めて、倉庫に押し入った。現地の状況は憂慮すべきほど悪化している。ガザ地区への食糧支援およびその他の援助が80日間全面的に封鎖された結果、人道支援ニーズが制御不能に陥っている。ガザは食糧支援の即時拡大を必要としている」と警告した。

 

ガザ地区への攻撃で43人が死亡

 

一方、ガザ地区ではイスラエル軍による攻撃も続けられ、28日には南部のアル・マワシ地区にある避難民用のテントが空爆を受け、パレスチナ人3人が死亡。またドローン攻撃により、2人が負傷したという。

 

しかもアル・マワシ地区南部にある赤十字の野戦病院も、イスラエルの攻撃を受けたと言われている。

 

南部のハンユニス市近郊の町、バニ・スヘイラでも2人が殺害され、ハンユニス市内の複数の地区を襲った空爆で1人が死亡したそうだ

 

ガザ地区北部でも、2人のジャーナリストが乗った車が、イスラエル軍の攻撃を受け、他の数人と共に殺害された。ガザ市のシュジャヤ地区への空爆でも、10代の少年が死亡したという。

 

ガザ地区の保健当局は28日、今朝未明からのイスラエルの攻撃で少なくとも43人が死亡したと報告している。

 

またイスラエル軍は28日、イエメンの首都にあるサナア国際空港を空爆。これにより滑走路にいた航空機が炎上し、破壊された。（了）

 

 

出典元：Aljazeera：LIVE: Israel kills 10 Gaza aid seekers in 48 hours as condemnation grows(5/28)

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