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イランがカタールにある米軍基地にミサイルを発射、核施設攻撃への報復

イランがカタールにある米軍基地にミサイルを発射、核施設攻撃への報復
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イランがカタールにある米軍基地に向け、複数のミサイルを発射したが、抑制的な攻撃だったと考えられている。

 

ミサイルは迎撃され、死傷者はなし

 

イラン政府は6月23日の夜、カタールのAl Udeid 空軍基地に駐留するアメリカ軍を標的に、ミサイルを発射したと明らかにした。

 

イラン軍も声明で、Al Udeid 空軍基地を標的としたと述べ、「アメリカの侵略に対するイラン軍の強力な反撃」と表現したという。

 

カタールのAl Udeid 空軍基地は中東最大の米軍基地で、約1万人のアメリカ兵を収容している。

 

カタールの首都・ドーハ上空では爆発音が聞こえたが、カタール政府はイランのミサイルは迎撃され、死傷者は出なかったと報告した。

 

またカタール政府は、イランによる空軍基地への攻撃を非難し、「カタールは国際法に基づき、この無謀な侵略の性質と規模に応じた方法で、直接対応する権利を留保する」と述べた。

 

イランの攻撃は抑制的

 

アメリカの政府高官によれば、この攻撃で使われたのは短距離・中距離弾道ミサイルで、発射された14発のうち、13発が迎撃されたという。

 

またイラン側は、攻撃の数時間前、2つの外交ルートを通じてアメリカ政府に通知しており、アメリカ兵の犠牲も出なかったそうだ。

 

イラン側は、カタールの空軍基地へのミサイルの数は、アメリカが週末にイランの核施設に投下した爆弾の数と同数だと明らかにした。

 

アメリカの国防総省は、カタールの空軍基地への攻撃は、「報復的だが、象徴的(シンボリック)な反応」だったとし、抑制的な攻撃だったとの見方を示した。

 

トランプ氏がイラン側へ感謝

 

イラン政府の高官は、今後もアメリカへの報復を継続すると述べたが、同時にイラン側は攻撃者を処罰した後、外交交渉を開始するだけの理性を持っているとし、アメリカ政府が交渉を求めるならば、イスラエルとアメリカによる攻撃を停止しなければならないと語ったという。

 

またトランプ大統領も、イラン側の報復は「非常に弱いもの」だったとし、攻撃の前に通知してくれたおかげで、アメリカ人やカタール人に犠牲者が出なかったことを感謝した。

 

その上でトランプ氏は、SNSに「おそらくイランは今、この地域における平和と調和に向けて前進できるでしょう。そして私はイスラエルにも、同様に行動するよう熱心に促します」と投稿した。

 

ただイスラエル軍は23日にも、テヘランに「これまでで最大規模の一連の攻撃」を実施したと発表。戦闘機50機が参加し、100発以上の爆弾を投下したと明らかにした。(了)

 

出典元:The Guardian:Iran pledges further retaliation against US after targeting military base in Qatar, senior official says – latest updates(6/23)

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