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イスラエル軍、パレスチナ人の強制移住のため、ガザ市への空爆を強化

イスラエル軍、パレスチナ人の強制移住のため、ガザ市への空爆を強化
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イスラエル軍は、北部のガザ市を制圧し、パレスチナ人を南部へ強制的に移住させるため、爆撃を強化している。

 

57人のパレスチナ人が死亡

 

特にガザ市北東部にあるZeitoun地区では、イスラエル軍による激しい空爆や砲撃が繰り返され、住宅などが破壊され続けているという。

 

これらの攻撃で、数多くのパレスチナ人が避難を始めているが、Zeitoun地区では、住宅街や小さな路地、近隣の幹線道路に爆発装置が仕掛けられ、多くの人々が危険にさらされているそうだ。

 

ガザ地区中部にあるブレイジ難民キャンプでも8月17日、イスラエル軍による空爆が行われ、多数のパレスチナ人が死亡、負傷者が出たと報告されている。

 

ガザ地区の保健当局によれば、17日の未明から全域で、イスラエル軍の攻撃により少なくとも57人が死亡し、そのうち支援物資を求めていた38人が、イスラエル兵などに殺されたという。

 

これにより2023年10月以降、イスラエルによる攻撃で、ガザ地区では合計6万1944人のパレスチナ人が死亡し、15万5886人が負傷したそうだ。

 

また17日には少なくとも7人が餓死しており、飢餓関連の死者数は合計258人に達し、うち110人は子供だとされている。

 

「フーシ派」が弾道ミサイルで攻撃

 

イエメンの「フーシ派」は8月17日、イスラエルのベン・グリオン国際空港を狙い、弾道ミサイルを使った攻撃を行ったという。

 

イスラエル側は、そのミサイルを迎撃したと発表したが、その後、イエメンの首都・サヌア近郊にある発電所を爆撃したそうだ。

 

その被害の規模は明らかにされていないが、イスラエル側はこの攻撃について、「フーシ派による度重なる攻撃への直接的な報復だ」と述べている。

 

1人につき50人のパレスチナ人が死ぬべき

 

そんな中、イスラエル軍の高官の発言が、物議を醸している。

 

イスラエルのテレビ局「チャンネル12」で放送された録音の中で、イスラエル軍の将軍であるAharon Haliva氏は、「(2023年10月7日の事件で)殺害された(イスラエル人)1人につき、50人のパレスチナ人が死ななければならない」と述べたという。

 

しかも犠牲になるパレスチナ人について、「今となっては、彼らが子供であろうと関係ない」とも語ったそうだ。

 

 

イスラエルの指導部とメディアの多くは、「ハマス」による10月7日の攻撃以来、パレスチナ人に対するジェノサイド的な言辞を多用してきた。

 

例えば、彼らを「人間動物」と表現したり、ガザ地区には「罪のない人はいない」と発言したり、現在も、ガザ地区の完全な破壊と民族浄化を呼びかけたりしている。

 

しかし、今回Haliva氏が子供を含む大量殺戮について明確に述べたことは、国際法上違法である民間人への集団処罰を異例なほど直接的に表現したものだと言えるだろう。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Israel pounds Gaza City, kills at least 57 across Strip(8/17)

出典元:The Guardian:Ex-Israeli intelligence chief said 50 Palestinians must die for every 7 October victim(8/17)

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