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イスラエルが停戦違反を継続、ガザ地区各地で空爆や砲撃を繰り返す

イスラエルが停戦違反を継続、ガザ地区各地で空爆や砲撃を繰り返す
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イスラエルは10月29日にも停戦に復帰すると宣言したが、依然としてガザ地区へ攻撃を繰り返している。

 

ガザ地区北部や南部で攻撃を継続

 

イスラエル軍は10月31日も、ガザ地区北部のガザ市東部にあるシュジャイヤ地区とトゥッファ地区を空爆したという。

 

またシュジャイヤ地区では、イスラエル兵が銃撃し、1人のパレスチナ人が死亡。その兄弟が負傷したそうだ。

 

ガザ市の北部にあるジャバリア難民キャンプでも、1人のパレスチナ人がイスラエル兵の銃撃により死亡した。

 

ガザ地区南部のハンユニスでも、イスラエル軍の戦車が砲撃を行い、町を破壊し続けているという。

 

ヨルダン川西岸地区やレバノンでも犠牲者

 

ヨルダン川西岸地区の町、Silwadでも10月30日、イスラエル軍が急襲し、実弾と閃光弾を使用。その際、15歳の少年が負傷し、その後死亡が確認された。

 

当時、救急車が現場へ向かっていたが、イスラエル軍が通行を阻止したと言われている。

 

 

またイスラエル軍は停戦中であるにも関わらず、10月31日に再びレバノン南部を空爆。Kuninの町では、1人が死亡、Nabatiehでの2度目の攻撃では、死者は確認されていない。

 

イスラエル軍はここ数週間、「ヒズボラ」が再武装し、能力を再構築していると非難しながら攻撃を継続し、レバノン領内への侵攻も続けている。

 

トルコの大統領もイスラエルを批判

 

度重なるイスラエルの停戦違反について、トルコのエルドアン大統領は10月31日、演説で「イスラエルがガザ地区の停戦協定違反の口実を探している」と激しく非難。次のように述べた。

 

「イスラエルが約束を守ることに関して、ひどい実績があることは誰もが知っている。だからこそ、停戦を維持し、ガザの同胞に人道支援を送ることが極めて重要になる。イスラエルに圧力をかけなければ、ガザの復興は始められない」

 

その上でエルドアン大統領は、ガザ地区が壊滅的な被害を受け、学校や教会、モスク、病院が爆撃されたことを指摘。270人のジャーナリストが殺害されたことも非難した。

 

イギリスのロンドンでは、親パレスチナのデモも行われ、参加者たちは、スターマー首相の官邸がある、ダウニング街の入口で、ガザ地区のパレスチナ人を支持する横断幕を掲げたという。

 

 

またイスラエルのテル・アビブの海岸でも、反ネタニヤフの人々が下のような絵と共に、「お前はクビだ!」とのセリフを描いた。

 

 

ガザ地区では現在も、1万人以上の遺体が瓦礫の下に残されていると言われており、全域で行方不明者の捜索が続けられている。

 

しかし遺体の回収には重機が必要で、しかもイスラエル軍は国際法に違反して、救助隊員まで「意図的に」標的にしているという。

 

10月31日にはイスラエル側から、刑務所で死亡した30人のパレスチナ人の遺体が返還されたが、遺体の一部には拷問の痕跡が残っていたそうだ。(了)

 

出典元:Aljazeera:LIVE: Israel returns 30 bodies to Gaza, hits south of Strip despite truce(10/31)

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