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スーダンの大虐殺の首謀者か?カメラの前で住民を銃殺した男を逮捕

スーダンの大虐殺の首謀者か?カメラの前で住民を銃殺した男を逮捕
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アフリカのスーダンで民兵組織が多くの住民を虐殺する事件が起きたが、その首謀者とされる男が逮捕された。

 

SNSの動画に映っていた男

 

スーダン軍と戦闘を続けていた準軍事組織「即応支援部隊(Rapid Support Forces:RSF)」は10月26日、スーダン西部ダルフール地方の都市、エル・ファシェルにあるスーダン軍の基地を制圧した。

 

その後、「RSF」が民族的動機による大量殺戮や、その他の残虐行為を行っているとする報告が相次いだという。

 

SNSにも、至近距離から、数多くの非武装の住民を銃殺する動画などが投稿された。

 

その後、「RSF」は虐殺の指揮をとったとされる自軍の司令官、「アブ・ルル」と名乗る人物を逮捕したと明らかにした。この人物は、SNSの動画にも度々、姿を現していた。

 

批判を和らげるための試みか?

 

しかし、この「RSF」の動きに対し、人権活動家やスーダン国民は懐疑的な見方を示し、暴力への批判を和らげるための試みだと捉えている。

 

アメリカのボストンを拠点にしているスーダン人の研究者兼ライターである、モハメド・スレイマン氏は、「アブ・ルルの拘束は、世界の怒りをそらし、この虐殺に対する民兵の責任から目をそらすためのPR活動のようだ」と主張している。

 

また多くのスーダン人も、「RSF」の全員が「アブ・ルル」のように残虐だと批判し、「あなたたちは皆、アブ・ルルだ」というハッシュタグを作ったという。

 

実際、RSFの指導者であるモハメド・ハムダン・ダガロ首長(ヘメドティ)や、彼と関係がある政治家たちの顔写真がSNS上で共有されており、彼らの顔の下には「アブ・ルル」という名前が記されているそうだ。

 

まだ正確な犠牲者の数は明らかにされていないが、「RSF」は2000人の住民を虐殺したとも言われている。(了)

 

出典元:The Guardian:Sudan’s RSF accused of ‘PR stunt’ after arresting fighters behind civilian killings(10/31)

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