ロシア軍がウクライナ東部のポクロフスクへ進軍、霧が有利に働いた可能性

ロシア軍はウクライナ東部の重要都市へ向けて進軍しており、気象条件がロシア側に有利に働いた可能性が指摘されている。
ロシア兵が道路を走行する様子
ロシア軍は1年以上かけて、ウクライナ東部ドネツク州の都市、ポクロフスクを制圧しようとしてきたが、最近部隊投入を強化しているという。
SNSにもポクロフスクへ向かう霞がかかった道路を、ロシア兵が民間車やバイクに乗り、走行する様子が映っていた。
Undated video circulating on social media shows Russian troops moving through dense fog in Pokrovsk as Moscow steps up efforts to reinforce positions.
Ukraine says around 300 Russian soldiers are in the town and are trying to push north to encircle the area. pic.twitter.com/9h50nERQkw
— Al Jazeera English (@AJEnglish) November 11, 2025
ウクライナ軍のドローンパイロットは、徒歩やバイクで進軍を試みるロシア軍の小集団を定期的に探知し、排除してきたそうだ。
しかしここ数日間は、霧のために視界が悪く、空中偵察を行うことができなかったという。
ウクライナのゼレンスキー大統領も、「霧がロシア軍の攻撃に有利に働き、状況は依然として厳しい」と認めている。
陥落寸前との見方も
ロシア軍はポクロフスクのほとんどの地域に迫っているらしく、一部の観測筋は、ポクロフスク陥落は目前だと述べている。
また現在、市内の大部分はどちらの側も完全には支配していない、「グレーゾーン」であるとの見方も出ているという。
ロシア軍は、ポクロフスクを陥落させることで、隣接する都市、ミルノフラドを包囲しようとしており、ウクライナ軍はそれを防ぐため、押し戻そうとしているそうだ。
逆にロシア軍は、ポクロフスクにいるウクライナ軍を支援する兵站ルートを、遮断しようとしているという。(了)
出典元:BBC:Fog helps Russian forces push deeper into key Ukrainian city of Pokrovsk(11/11)

























