イスラエル軍がヨルダン川西岸地区で2人の若者を射殺、ガザ地区でも攻撃

イスラエル軍は12月2日、ヨルダン川西岸地区で、10代の若者を殺害した。
2人の若者がイスラエル兵を攻撃
イスラエル軍は、ヨルダン川西岸地区南部のヘブロンにあるAbu Daajan地区で、17歳の男性、Muhannad al-Zughair君を射殺したと発表した。
17歳の男性は車でイスラエル軍に突っ込み、銃撃を受け、ヘブロン方面に逃走した後、車内で殺害されているのが発見されたという。
イスラエル側は、この攻撃で兵士2人が負傷したと明らかにしている。
またヨルダン川西岸地区中部のラマラ北部にあるUmm Safa村でも、18歳の男性、Muhammad Asmar君が、イスラエル兵に撃たれ死亡した。
Asmar君は入植地付近で兵士を刺し始め。その後、イスラエル兵に押さえつけられ、地面に倒れた状態で撃たれ、何時間も出血したまま放置されたという。
この事件で、イスラエル兵2人が軽傷を負ったそうだ。
「ハマス」側は、「この攻撃は(イスラエルによる)占領犯罪に対する当然の報復であり、軍事作戦、日々の殺害、逮捕、そして屋外での処刑を通して、我々の民の意志を打ち砕こうとする彼らの試みは成功しないという明確なメッセージだ」と述べた。
建物の破壊や入植者の襲撃も続く
ヨルダン川西岸地区全域では、イスラエル軍などによる襲撃が数多く行われており、12月2日には、ヘブロンの3つの病院付近が急襲され、ベツレヘム西部のal-Walaja村のアパート2棟も破壊されたという。
またイスラエル人の入植者たちはヨルダン川西岸地区北部のナブルスにあるBurqa村にも襲撃を加え、トラクターに放火し、車両に放火しようとしたほか、住宅に落書きをしたそうだ。
ヨルダン川西岸地区と東エルサレムにおける、イスラエルの入植地は国際法に違反しており、国際司法裁判所は昨年、イスラエルの被占領地パレスチナ地域における駐留は違法であり、終結しなければならないと断じた。
ガザ地区ではフォトジャーナリストを殺害
イスラエル軍は停戦中にもかかわらず、ガザ地区へも攻撃を続けており、12月2日には南部のハンユニスで、ドローン攻撃により、パレスチナ人フォトジャーナリストのMahmoud Wadi氏が死亡したという。
またジャーナリストのMuhammad Abdel Fattah Aslih氏も、このドローン攻撃で負傷したそうだ。
ガザ地区では10月10日に停戦が発効したにも関わらず、イスラエル軍は停戦違反を繰り返しており、この期間中、イスラエルの攻撃により356人以上のパレスチナ人が殺害された。
またイスラエル側は2日、2人の人質とみられる遺体を受け取ったと明らかにした。この遺体は赤十字を通じて移送され、その後、身元確認のために、イスラエルの法医学センターに搬送される予定となっている。(了)
出典元:Aljazeera:Israeli forces kill two Palestinian teenagers in occupied West Bank(12/2)

























