ウクライナが地中海において、ロシアの「影の船団」を無人機で攻撃

ウクライナは、初めて遠く離れた地中海で、ロシアの石油タンカーを攻撃し、損害を与えた。
アフリカのリビア沖で攻撃
その石油タンカーは、対ロシア制裁に違反して原油・石油製品を輸送している「影の船団(shadow fleet)」の船で、名前は「Qendil」号とされている。
ウクライナ側は、このタンカーに対する無人機の攻撃を12月19日に、アフリカのリビア沖で行ったと発表しており、初めて地中海で行われた作戦になるという。
この攻撃はウクライナ保安庁が主体となって行ったようだが、彼らが地中海にドローンをどのように配備したか、どこから発射されたのか、どの国の上空を通過したのかなど、攻撃に関する詳細は明らかにされていない。
当時、石油タンカーは空で、攻撃による環境への脅威は発生していないが、船は深刻な被害を受けたと報じられている。
A video appeared online allegedly showing a drone attack on a Russian shadow fleet tanker in the Mediterranean sea.
Reportedly, it was a QENDIL tanker that transports Russian oil that was empty at the moment of the strike. There are reports that the vessel was critically… pic.twitter.com/G50Sf579If
— Anton Gerashchenko (@Gerashchenko_en) December 19, 2025
「影の船団」は1000隻以上か?
「影の船団」とは、ロシアやイラン、ベネズエラが制裁を回避するために利用している船舶のことで、数は急速に増えており、すでに1000隻以上あるとも伝えられている。
これらの船舶は、頻繁に国の旗を変え、所有者も不明だという。そしてこのような「影の船団」のおかげで、ロシアは制裁が掛けられているにもかかわらず、収入源である原油輸出を継続できているそうだ。
ウクライナ側は以前にも、ロシアによる侵攻の資金源となっている収入源を阻止しようと、黒海で「影の船団」の石油タンカーを標的にした。
ロシアのプーチン大統領は12月19日、年末恒例の記者会見で、ウクライナによる「影の船団」のタンカー攻撃に対し、対応すると表明したが、その後に、ウクライナ側がリビアで攻撃を行ったという。(了)
出典元:The Guardian:Ukraine attacks Russian ‘shadow’ tanker off Libyan coast(12/19)


























