母親の投稿した写真がきっかけで、モデルになったダウン症の少女が話題に
母親がSNSに投稿した写真がきっかけで、モデルとなった14歳のダウン症を抱える少女が話題となっている。
投稿写真が1000以上のいいねを獲得
ネット上で話題となっているのは、ブラジル在住のGeorgia Traebertさん(14)。
Georgiaさんはダウン症を抱えながらも、今や5つものモデル事務所に登録し、テレビCMまで持つれっきとしたモデルだ。インスタグラムのフォロワー数も7万人に到達している。
そんな彼女がモデルとしての活動を始めたきっかけとなったのは、母親のRubiaさん(44)がFacebookに投稿した写真だ。
Rubiaさんは期待せずに写真を投稿するも、それが1000以上ものいいねを獲得。
これがきっかけでモデル事務所の目に留まり、モデルとしてのキャリアをスタートさせることとなったようだ。
専業主婦となり育児に専念してきた母親
しかし母親のRubiaさんにとって、ダウン症であるGeorgiaさんを育てるのは平坦な道ではなかったようだ。
Georgiaさんがダウン症であることが判明したのは、彼女が生まれて間もなくのこと。それだけではなく、Georgiaさんは先天性心疾患をも患っていた。
出産前の検査においては正常値が示されていたため、健康体で生まれてくると思っていた娘がダウン症に先天性心疾患までをも抱えていると分かった際、Rubiaさんはショックを受けたという。
しかしそんなGeorgiaさんの育児に専念するため、Rubiaさんは仕事を退職して専業主婦に。以来RubiaさんはGeorgiaさんを愛情いっぱいに育ててきた。
またGeorgiaさんは生後わずか5カ月にして心臓手術を経験するも、手術は成功。先天性心疾患は完治し、以来健やかに成長を遂げてきたようだ。
学校からも入学を拒否されてしまう
ところが健康体となっても、GeorgiaさんとRubiaさんの苦労は続く。
学校に通う年齢になってもダウン症であるGeorgiaさんは、発育や知育の面で通常の子供よりも後れを取っており、そのためクラスメートともうまく馴染めず、結果的に転校を繰り返すことになってしまう。
「彼女と同年代の女の子たちは彼女よりも勉強や成熟度において進んでいるため、娘に対して忍耐強くなく、そのため彼女は常にとても孤独でした」とRubiaさんは語る。
さらに同級生の輪に入れないのみならず、学校側もダウン症を抱えるGeorgiaさんの入学を拒むこともあったという。
「それは最も大変な時期でした。さらに私が入学させたいと考えていた複数の学校は、彼女の入学を受け入れたがらなかったんです」
夢は女優か歌手になること
しかしそんなGeorgiaさんのため、Rubiaさんは一緒に遊び、歌ったり踊ったりして自宅でも常に刺激を与えるようにしてきたという。
さらにGeorgiaさんは洋服やバッグ、メイクアップが好きで、その姿はRubiaさんが“見栄っ張り”と表現するほど。
そんな少々目立ちたがりな性格も幸いしてか、Georgiaさんはついにモデルとして活動を始めるようになる。
彼女の夢は、Rubiaさんいわく女優か歌手になること。そのためRubiaさんはGeorgiaさんを歌のクラスにも通わせているという。
「私からのアドバイスは、諦めないこと。戦い続け夢にこだわっていれば、不可能なことは何もありません」とRubiaさんは言う。
ダウン症を抱えながらもモデルとして活躍をするGeorgiaさん。彼女の夢が叶う日の訪れを心待ちにしたいところだ。(了)
出典:Daily Mail:Model with Down’s syndrome, 14, who is signed to FIVE agencies ‘is living proof that nothing is impossible’(1/28)
出典:The Sun:Beautiful girl, 14, who has Down’s Syndrome set to conquer the catwalk after scouts spotted her ‘inspirational’ photos on Facebook(1/28)