イギリスで初めてのガイド・ホースが地下鉄に登場、注目が集まる
イギリスの地下鉄に体の不自由な人たちを支援する、ガイド・ホースが現れ、注目を集めた。
ロンドンへ向かう電車に乗り込む
そのガイド・ホースとは、2歳になるオスのポニー「Digby」だ。彼は先日、ニューキャッスルにある地下鉄の駅に、連れてこられたという。
「Digby」の使命は、Helena Hirdさん(51)が定期的に地下鉄に乗って移動するのを、手助けすること。
そのため当日は、他の乗客とともに列車に乗り込み、Hirdさんをガイドして、ロンドンまで移動したそうだ。
トレーニングが終われば引き取られる
「Digby」は現在、2年から3年かかるトレーニング・プログラムを受けている最中で、人間の日常生活に慣れさせるため、すでにレストランやパブ、お店にも訪れているという。
そしてトレーニングが終われば、ロンドンに住むHirdさんに引き渡され、彼女が通っているルートを覚えて、安全にガイドすることになるそうだ。
また小屋はHirdさんの裏庭に作られる予定だが、家に入ることもできるようで、寒い日は暖炉の前で体を丸めて、暖まることもできるとか。
ガイド・ドッグができることは全てこなせる
しかしなぜガイドをするのに犬ではなく、馬を使うのか?
「KLポニー・セラピー」のオーナーであるKaty Smithさんによれば、ガイド・ホースは、ガイド・ドッグが出来ること全てをこなせるという。
実際、「Digby」は「前へ進め」や「止まれ」「待て」といった命令を聞き分けられ、、押しボタン式交差点でのボタンの押し方まで理解しているそうだ。
また郵便ポストや駅にある障害者用のボタンを見つけることもでき、ボタンを押してドアを開けることもできるという。
🎥 Digby the guide horse arrived at St James Metro station and went down in the lift 🐴🚇
Tyne and Wear Metroさんの投稿 2019年4月18日木曜日
そして何より、馬は35年から40年も生きることができ、犬アレルギーの人でも馬なら問題ないそうだ。
Smithさんはアメリカでのガイド・ホースの成功例を見て、このサービスを思いついたのだが、イギリスではこれが初めての試みになると言われている。(了)
🎥 Digby the guide horse had a grand day out with us today as part of his training day. Here he is enjoying the view on the way to North Shields 🐴🚇
Tyne and Wear Metroさんの投稿 2019年4月18日木曜日
出典元:METRO:UK’s first guide horse rides the train as he prepares for life in London(4/18)