新型コロナウイルスの拡散状況をリアルタイムで可視化するサイトを、米ジョンズ・ホプキンズ大学が開設
中国で100人を超える死亡者を出している新型コロナウイルスは、中国政府の必死の「封じ込め」対策にもかかわらず、武漢から他の都市へ、そして国外へも拡散。今や中国以外の国々で、感染患者が日々報告されている。
このようにコロナウイルスが世界の関心事となっている中、医学研究で有名な米国ジョンズ・ホプキンズ大学が、最新の感染状況を分かりやすく可視化したサイトを開設した。
信頼できる機関からの情報を即時アップデート
サイトにある情報は、WHO(世界保健機関)、アメリカ疾病予防管理センター(U.S. CDC)、欧州疾病予防管理センター(ECDC)、中国疾病予防管理センター(CCDC)、中国国家衛生健康委員会(NHC)および中国の医療者向けコミュニティサイト「DXY」などから得たデータを基にしている。
つまり、国家レベルの機関から正式発表された、信頼のおける情報がまとめられていると言っていいだろう。日々のニュースからは、限られた地域の断片的な状況しかわからないが、このサイトを見れば、世界の感染状況が一目でわかる。
また、各機関からの発表データがすぐに反映されるので、ほぼリアルタイムの情報が得られるともいえる。
赤丸が感染者数
サイトのメインは、国や地域ごとに感染者数を赤丸で表した世界地図。中国・武漢の感染者数が、他の地域と比べて圧倒的に多いことがよく分かる。
日本を拡大すると、日本全国を代表して東京に小さな赤丸が表示されている。その赤丸をクリックすると、この記事を書いている当日午前8時にアップデートされた感染者数/7名、死亡者数/0、回復者数/1名との情報が表示された。
同サイトによれば、1月29日午後5時04分現在、世界の感染者数は6,057名、そのうち中国は5,970名で、次にタイ14名、香港8名、台湾8名と続く。オーストラリア、フランス、ドイツ、カナダ、韓国、カンボジア、ネパール、スリランカでも患者が出ている。(了)
出典元:Johns Hopkins University:Mapping the Wuhan Coronavirus (2019-nCoV)(1/23)
出典元:ubergizmo:You Can Now Track Coronavirus Reports Online(1/27)