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スペインのリゾート・イビザ島で、秘密パーティー潜入スパイを募集、新型コロナ対策のため

スペインのリゾート・イビザ島で、秘密パーティー潜入スパイを募集、新型コロナ対策のため
Tripadvisor/Es Paradis

地中海のリゾートアイランド、イビザ島の政府当局が、外国人スパイを募集しているという。新型コロナウイルス感染症拡大を防ぐため、観光客のふりをして秘密パーティーの情報を集め、当局に報告するのが任務だ。

 

パーティー好きに見える30〜40才の外国人

 

この件を報じる海外メディアによれば、政府当局が求めているのはパーティー好きの観光客に見える30〜40才の外国人。(イビザ島はスペインの自治州なので、スペイン人以外ということになるだろう)

 

イビザ島は、美しい海だけでなく、バーやクラブの派手なナイトライフでも知られている。当局は、島内で開かれるパーティーが、新型コロナウイルス感染症蔓延の原因と見ているようだ。

 

イビザ島政府の副首相であるMariano Juan Colomar氏は、メディアにこう話す。

 

「その人たちは捜査官でありながら、パーティーに行く人たちの中に自然に入っていける風体でなければなりません。こうした潜入者からパーティが開かれる場所を知らせてもらい、そこに人が集まるのを防ぐ。そうやって新型コロナウイルスの爆発的感染拡大を防ぎたいのです」

 

イビザ島を含むスペイン・バレアレス諸島では、最近、感染が急拡大し、人口10万人当たりの感染者数は916人になっているそう。

 

住宅で開かれる秘密パーティー

 

島内のナイトクラブ、バー、レストランなどは、規制により深夜1時閉店となっている。だが、大きな個人宅を会場にした秘密のパーティーは、無制限に行われているらしい。

 

当局はこれを取り締まりたいのだが、警察は裁判所の命令がない限り個人宅内のことに介入できない。残る手立ては、パーティーが始まる前に参加者が集まるのを防ぐことだが、会場となる場所は、開始時間の直前にソーシャルメディアで連絡されるので、それも難しいらしい。こうした事情から、パーティー参加者のふりができる人材を募集することになったようだ。

 

前出のColomar副首相は今回の潜入捜査官の募集について、「イビザ島の人々の健康を守るために必要だ」、と現地メディアに話している。(了)

 

出典元:Reuters:Ibiza seeks detectives to crash parties as COVID-19 surges(8/5)

出典元:The New York Times:To head off illegal dance parties, Ibiza calls in foreign undercover detectives.(8/5)

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