オレゴン州で連邦軍がデモ参加者を連れ去る事件に抗議し、母親たちが立ち上がる
アメリカのオレゴン州で、「Black Lives Matter」のデモ参加者を守ろうと、母親たちが立ち上がり、警察へ抗議活動を行った。
若者を連れ去ることに抗議
オレゴン州のポートランドには、トランプ大統領の命令により、「BLM」のデモを取り締まるため、連邦軍の兵士が送り込まれていた。
しかし連邦軍の兵士らは、逮捕状を示さず、通告も行わず、「BLM」のデモ参加者を無理矢理路上で捕まえては、警察のマークもない車に押し込み、連れ去り続けてきたという。
その様子はツイッターにも動画で公開されたが、これを見たポートランドの母親たちが呼びかけ、連邦軍兵士のこのような行動に抗議するため立ち上がった。
These federal officers (?) just rushed up and arrested someone for no reason pic.twitter.com/xcFVuoMZmN
— Matcha chai (@matcha_chai) July 15, 2020
母親たちにも催涙弾を浴びせる
彼女たちは自身のことを「Wall of Moms(ママたちの壁)」と呼び、先週末にかけて「BLM」の若者と警察との間に立ち、デモ隊の盾となって警察への抗議活動を行ったという。
母親たちは皆、フェイスマスクをし、安全のためにヘルメットをかぶって集まり、連邦警察や兵士らに対し「母親がここにいる!」「私たちの子供から手を引け!」と声を上げたそうだ。
7月18日の夜には70人近い母親たちが集まり、20数名以上が夜通し抗議の声を上げつづけたが、警察側はそんな平和的なデモに対しても、催涙弾を投げ入れたという。下は「マルトノマ郡司法省センター」での様子。
この母親たちの運動は、2人の子供(十代)の母親であるBev Barnumさんが思いつき、他の2人の女性たちとフェイスブックグループを立ち上げ、「18日の夜にデモの会場で会いましょう」と呼びかけたのがきっかけだとされている。
しかも今ではこのグループのメンバーは3000人にも膨れ上がり、その中にはデモの参加に興味を示している地元の女性だけでなく、役に立ちたいと考えているアメリカ中の母親たちが含まれているという。(了)
出典元:GMA:Meet the moms who made a human wall to protect protesters in Portland(7/21)
出典元:Yahoo News:Tear Gas Fired Near Female Protesters Chanting ‘Leave Our Kids Alone’ in Portland(7/20)