「コロナはデマだ!」ドイツで政府の対策に抗議デモ、1万5000人がマスクをせずに集結
8月1日、ドイツで1万人以上の人々が、政府の新型コロナ対策が厳しすぎるとして非難し、デモ行進を行った。
「個人の自由が奪われている」と主張
デモの参加者は、首都ベルリンにあるブランデンブルク門のそばに集結し、ダウンタウンに向かってデモ行進を行ったという。
彼らはドイツ政府が行っている新型コロナ対策における制限について、「個人の自由を奪っている」として非難。
「われわれはここにいる。私たちは声を上げる、なぜなら個人の自由が奪われているからだ」などと唱えたそうだ。
しかも集まった人々はほとんどマスクをしておらず、ソーシャルディスタンスを守っていなかったとされている。
陰謀論者や極右主義者など1万7000人
ドイツでは現在、少しずつロックダウンの制限を緩和しているが、まだソーシャルディスタンスのルールは維持しており、店や公共交通機関を利用する時は、マスク着用を義務化しているという。
今回のデモには自由主義者や陰謀論を信じている人間、または極右主義者など、約1万7000人が集まったとされている。
そしてデモ参加者の中には「コロナはデマ(誤った警報)だ!」や「われわれは口輪を付けるよう強制されている」といったプラカードを掲げていた人間もいたとか。
また彼らは、その主張に反対するグループとも遭遇。このため警察が拡声器を使い、2つのグループを引き離し、ソーシャルディスタンスを守るよう促したそうだ。
このようなデモが起きる一方、ドイツでは感染者が再び増え始めており、7月31日には新型コロナの新規感染者が955人に到達。この傾向は続くとみられている。(了)
出典元:ABC News:Thousands protest in Berlin against coronavirus restrictions(8/2)