タンザニアで一夜にして億万長者になった男性が、再び稀少な「タンザナイト」を発見
アフリカのタンザニアで、男性が稀少な宝石を再び見つけ、注目を集めている。
3つ目の「タンザナイト」を発見
その男性とは、タンザニア北部のManyara地区で暮らすSaniniu Laizerさん(52)だ。
彼は職人の鉱山労働者で今年、2つの「タンザナイト」を発見。6月にそれを売却し、一夜にして億万長者になったという。
当時、発見されたのは9.2kgと5.8kgの「タンザナイト」で、合計15kg。その価値はなんと340万ドル(約3億6000万円)になったそうだ。
しかもこの「タンザナイト」はこれまでタンザニアで見つかったものの中で、最も大きいものとされている。
そして今回、3つ目の6.3kgにも及ぶ「タンザナイト」を発見。200万ドル(約2億1000万円)で売却し、再び大金を手にした。
Tanzanian miner finds third rare tanzanite gem worth millions https://t.co/CDtIHy4IQ8 pic.twitter.com/QiOn0JOX8Q
— New York Post (@nypost) August 7, 2020
「地域に学校を建てたい」
この宝石は「タンザニアの石」という意味で、タンザニアの北部でしか採掘できないと言われている。
またこの宝石は装飾に使われるが、その透明性や色によって、稀少性や価値が決まるそうだ。
「タンザナイト」は美しい青紫色をしているが、多色性という特徴を持っており、見る角度によって青色や紫色が強くなると言われ、緑や赤い色を放つとも言われている。
Laizerさんは今回得たお金を街に投資して、地元に学校や病院施設を建てたいと考えているという。その理由について、以前も「この地域の周りには、多くの貧しい人々がいます。彼等は自分らの子供たちを学校へ通わす余裕がないのです」と語っている。
鉱山労働者に採掘を許可
実はタンザニア政府は、違法採掘が横行して「タンザナイト」が今後20年で枯渇することを恐れ、2017年にManyaraの鉱山の周りに壁を張り巡らしたという。
しかし2019年には貿易センターを開設し、Laizerさんのような職人の鉱山労働者に、「タンザナイト」の採掘や販売を許可したそうだ。
そして現在、多くの鉱山労働者は政府からライセンスを取得し、会社に所属することなく、手作業で採掘をしていると言われている。(了)
出典元:BBC:Tanzanite: Tanzanian miner earns millions after second rare find(8/3)
出典元:NYPost:Tanzanian miner finds third rare tanzanite gem worth millions(8/7)