ベラルーシのデモを支援するため、リトアニアで32kmもの「人間の鎖」が作られる
現在、ベラルーシでは多くの人々が政府への抗議デモに参加しているが、そんな彼らを支援しようと隣国のリトアニアで「人間の鎖」が作られた。
首都から32kmも伸びる
ベラルーシでは、先日行われた大統領選挙を巡り、不正があったとの疑いから、多くの人々が抗議デモに参加。自由と民主主義を求め、またアレクサンドル・ルカシェンコ大統領の辞任と、大統領選挙を再び行うよう人々が要求している。
そして隣国のリトアニアでは8月23日、ベラルーシで抗議の声を上げている人々を支援するため、多くの市民が道路に並び、「人間の鎖」を作った。
これには数万人が参加したとされ、「人間の鎖」は首都のVilniusからベラルーシの国境にある記念碑まで32kmも伸びていったという。
1989年の抗議活動「バルトの道」を記念して
このイベントは「自由の道」と名付けられ、1989年8月23日に行われた「バルトの道」を記念して行われたという。
「バルトの道」では旧ソビエトの支配を終わらせるために、数百万人が独立運動に参加し、リトアニアからラトビア、エストニアまで「人間の鎖」が作られたそうだ。
「自由の道」はベラルーシを応援するため、現在約30カ国で行われているイベントの1つで、人々は白い服を着て、リトアニアとベラルーシの旗を持ち、または花を手にしていたという。
団結の意志を示すこと
参加者の1人には、リトアニアの外務大臣であるLinas Linkevicius氏も参加しており、次のように述べている。
「私たちは、ベラルーシの政府を変えることはできません。私たちに出来ることは、精神的な支援を表明すること、団結を示すことなのです」
また参加者の1人、ベラルーシ出身の女性、Karinaさんも次のように述べている。
「私はリトアニアの人々にとても感謝しています。私たちには支援をしてくれる多くの友人がいます。彼らは私たちと共に来てくれました。ベラルーシでは誰もできなかった方法で、私たちを支援してくれています。彼らがこれを開催してくれて感謝しています」(了)
出典元:euronews:Thousands form human chain in Lithuania in solidarity with Belarus(8/24)